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10月, 2019の投稿を表示しています

アメリカの看護師の仕事に1日密着してみた

前々回の続き QIを始めるため、まずはナースの仕事のプロセスと問題点を理解するため ナースマネージャーに推薦してもらった看護師の12時間の日勤に帯同させてもらった 朝7時に病棟集合し まずは夜勤の人から1対1で申し送り 今回見学した内科病棟は旧病棟でProgressive careという日本でいうとハイケアユニットに近いのだろうか 一応ICUレベルではないが4時間ごとのアセスメントが必要なレベルの患者で 病棟全体で大体9-10人程度みるらしい  その日は9人患者がおり3人の看護師が3人ずつ担当 ナースの学生が3人ほどきていた ナース助手的な人「テック」と呼ばれる人が一人(その学生が一人おり実質は2人いた) 助手は一人で病棟全体の雑用をこなすらしく忙しそうに病棟を歩き回っていた 実際、このテックと呼ばれる人が最も大変な仕事だそうだ 申し送りのしめはベッドサイドにいって患者に挨拶 今回、患者の部屋には入らないと伝えてあったので、外で待機  その後、電カルで担当患者の薬やオーダーの確認 終了次第、早速朝の薬をナースステーションにある薬を収納している機械から取り出し バーコードをプリントする 一人ずつ薬を取り出しては、ベッドサイドに行き IDと薬をスキャンし(この時点で電カルに時間とともに”投与”されたと記録される) 投与し ついでに朝のアセスメントをやり ナースステーションにもどってきて 次の患者の薬を取り出す を繰り返していた 旧病棟のためベッドサイドにパソコンがなく オーダーをこまめに確認できないのは難点だと 薬の作業中に医者が追加オーダーを入れても気づけないから二度手間になったりするらしい 薬がキャンセルされた場合は、薬のバーコードをスキャンしても反応しないので 誤投与は防げるらしいが 採血や点滴がキャンセルされた場合は バーコードのスキャンなどのステップがないので 気づかず無駄に採血したり、点滴をそのまま続けてしまうリスクがあるらしい ここら辺は現状のシステムではコミュニケーションが重要になるところだと理解  その後は  アセスメントした内容をひたすら電カルに入力 基本的にはTypingは必要なく 各臓器システムのところをダブルクリックして 膨大なリストの中か

教授のラボのクラスにて

自分のPhDアドバイザーの教授のラボのクラスを取っている 正直、他の生徒とのレベル差も結構あるので(というかリーディングや統計ソフトの練習に割く時間が全くない) 勉強の効率が悪く次から取らないでおこうかと思っていたが 次の春学期のラボの時間をいつにするかについて話あい 当然のように自分も参加する流れだった 教育心理学部には思った以上にためになる研究・統計関係のクラスがあるようで 問題は、不定期開催のクラスが結構あること 次の学期は2つ不定期開催のものがあるようで 教授からは絶対取るべきと勧められた 今学期は、1つ統計のオンラインコース(レクチャー、リーディング、課題とも普通量)、PhDとは関係のないIHIのオンラインコース(プロジェクトベースのためリーディングは相当少ない)、そして教授のラボ(自分のペースでやれるだけやる感じ)を取っているが 今でもいっぱいいっぱい 春学期に、2つのオンサイトのクラス+教授のラボを取ったら一体どうなってしまうのか? リーディングと課題するだけで自分の全ての自由時間を取られてしまうぞ… 他にもSHMのリサーチコミティーでの仕事やら 研究・プロジェクトやら 同僚とやっているチームプロジェクトやら ちょっと優先順位について考えなければいけないようだ

Institute for Healthcare Improvementの「Joy in Work」オンライントレーニング

さて、QIを始めようか… 重い腰を上げるように ゆっくりと立ち上がった 忙しかった2週連続勤務が終わりテンションのおかしいロイピーです 忘れる前に、全員分の評価を提出しなければ… といいつつ、早速今日は内科旧病棟のミーティングへ IHIのJoy in Workをいかに見つけ作り出すかというオンラインコース を取っているので 別に大したプロジェクトでなくてもいいが プロジェクトが必要なのである(プロジェクトベースで進む) ただ、Joy in workと一言でいっても、 個人のJoyに絞ってもプロジェクトができるし 自分の仲間内(科内)でもできるし 多職種でもできてしまう Joyといっても、なんでもあり 残念なことに、Joy in workに関連したプロジェクトをやりたいというと 多くの人は「Wellness」「Burnout」に話を絞ってしまう 自分はそうは思わない 医療者はおおむね皆やる気があると思う 病気の人をケアするということだけでやりがいがあるから ただ、その仕事環境は世界中で問題になっている そして皆バーンアウトする 皆が仕事がいで飲みに行ったり、エクササイズしたからといって 解決にはならないと思う だから自分はそこは興味ない Sustainableな変化ではないから 自分は仕事のプロセスや問題点を解決するProblem solvingに興味がある まず科長と話したらWellnessの話ばかりされたので ちょっとショックだった そして今日内科のミーティングにでたら ナースマネージャーたちは多少は意識を共有できてそうな印象だった  とても嬉しい まずはナースの仕事のプロセスを改善するために、 ナースの仕事の一日のプロセスと問題点 そして ホスピタリストの回診のプロセスと問題点を 可視化し 理想的なプロセスをチームで話あって可視化する そこから介入のアイデアが生まれ 少しだけデータを集めて優先順位をつける そこから実際の介入が始まる うちの科の同僚たちは、上の人たちも含め そこがとてもおろそかで勉強不足 だから成功しないし PDSA一回回してうまくいった、いかなかったで話が終わる ここまでのプロセスに時間をちゃんと割くかどうか 全体のプ

2週間のティーチングチーム振り返り

二兎を追うものは一兎をも得ず さすがに全てを両立するのは難しいと感じる今日この頃  大学院が始まって初めてのティーチングチーム 14日連勤になるわけだが 流石に大学院との両立は難しい 課題は毎週締め切りがあるので常にレクチャーや読書や課題を勧めないときつくなるのだが 2週間連勤となると、一日でも寝不足になってしまうと後が辛くなる上に 研修医と医学生の教育に力を入れないといけないので 課題は全然進まない 始めの1週間は結構忙しく何もできず 後半1週間でやっと課題に手を付け始めたが、研修医に臨床上の問題についてどうエビデンスを見つけて適応するかという部分がおろそかになる(文献を探して読んで吟味する時間を奪われる) そんなことをしているうちに、指導医としての評価が下がれば、徐々にティーチングチームの週を減らされるシステムなのがまた悩ましい しかし結局は自分が最もパッションを感じることを続けるべきなのだろう なるようになる ほかないだろう しかし、今回働いた2年目レジデントがあまりに優秀すぎて素直に関心 指摘するところがとても細かいところしかない 2週間で指摘したのはストレスフルな状況になった時のふるまいかたくらい 1週間たった時点でフィードバックセッションを行ったときに 率直に 「チーム管理能力高い」 「ベッドサイドでの説明がうまい」 「患者や家族の感情を察知して誠実に何ができるか話あうところとか秀逸」 「知識が膨大すぎる上に、短い時間で教えるのがうまい、見習いたいくらい」 とPositive reinforcementに集中したところ 「自分がどれだけできているか分からなかった」からそう言ってもらえて自信になったと とても効果的だったらしく 忙しくて皆へとへとだったが 残りの1週間も元気に働いてくれた 今回の自分の課題としては 忙しくても、インターンは何かしらのティーチングを挟んでほしい 午後は忙しさが読めないので、午後のティーチングは望ましくないという意見 午前のラウンド前の5分間トークを前の指導医がしていて効果的だった いままでチームに4-5人いる時点で結構辛かったのに 今回レジデント1、インターン2、4年生1、3年生2という そこまでの大所帯は初めてだった イン