今の大学病院に来て4年目
当時に比べ働きにくい職場になったかもしれない
リサーチやQIのインフラが改善することもなく3年たったので
博士が終わった後の進路も含めてどうするか考えるようになった
そしてちょうどそんな折、J1ウェイバーにアプライするか聞かれた
毎年6月末に病院・医学部のリーダー達がJ1ウェイバーの候補者のランキングを決めるのだが
ウェイティングリストには就任時から入っていたものの
病院側としてはホスピタリストにJ1ウェイバーをさせる気すらないと
過去2年はランキング対象外にされたと
3年たちO1の更新の年になったので、流石に科長とビザ担当者が
これだけの貢献をしているのだから彼を残すべきだ
と自分のパフォーマンスデータなどを提出し説得して
ようやく、8番目にランクされたと聞いた(はっきり言わなかったが多分一番最後だろう)
すでに一人下りた人がいるとのことで
7番目、しかもフレックスでないといけない
フレックスが必要な人の中では3番目だと
毎年J1ウェイバーは6スポットくらいもらえているらしく
運のいい年で8スポット
フレックスはよくてその中の2スポットくらい
つまり可能性は薄いとビザ担当者から聞かされた
そのうえでアプライするかどうか聞かれたわけであるが
いつ辞めるか考えているこっちとしては
「は?遅すぎる上に失礼極まりない」
という感じなのだが、とりあえず条件次第なので
ウェイバーするとして週40時間臨床ルールはどうなるのか聞いてみた
100%臨床で働いてやっと週42時間の計算なので
2時間X50週としても100時間程度しか臨床から解放されない
グラントやディレクターのポジションを取ったところで
臨床をほぼ100%しながら臨床以外の役割をこなさなければいけないということだ
ここが超一流の大学病院なら就任7年で臨床100%でも文句は言わないが
ここで7年たって100%臨床はめったにいないヤバい人だ
「今4年目でその条件は悪すぎるのでは」
「PhDが終わったらもっとアカデミックな大学に行った方がよい」
「グリーンカードが欲しければ日本に一時帰国して日本のネットワークを作ってからアカデミックな大学に戻ったほうがよさそう」
と素直に自分の考えを科長に共有しておいた
色々相談した結果、まだPhDは1.5から2年ほどかかりそうだし、引っ越すのめんどくさいということで、今年は応募することにした
ただ来年はもう応募しないだろうとも伝えておいた
ここでウェイバーすれば次の3年は臨床100%の奴隷となってしまうので
雇用主はラッキーということになる(ちなみに去年は、科の平均的なホスピタリストと比べると早期退院により560日分の入院ベッドを生み出し、かつ再入院率が平均より低かったらしい。低入院日数+低再入院率の同時達成できた人ははめったにいないと言われた)
自分のことなのに、自分は喜べないというのもなんだが悲しい状況なのである
ということで
ウェイバーが通らない前提で、さっさと次のステップに進むために
PhDをちゃんと予定通りに終わらせることに全力を尽くすことを誓うのだった
個人のレベルアップにはものすごくよい環境だから今はいいけど
流石に、PhDまで取って何のリサーチ・QIのインフラがない所で働きつづけるのは
宝の持ち腐れもいい所だ
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