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NY州のドライバーズライセンス(driver's license) 2015

Gmailのアカウントで日記が書けることをすっかり忘れていた。気づけば一年が経つことに驚いていたが、そもそも1年前に日記を書いていたことに驚ろいた。どうせ続かないだろうが、時々感じたことなどを書いておくようにしよう。

最近NY州の運転免許を取得した。来年、レジデンシー卒業後にニューヨークを離れることを見越して、引っ越してすぐに運転できるようにしておくためだ。妻も路上試験を予約する段階まで来ている。なかなか簡単には取らせてくれないので、せっかくなので記録しておこう。

州のDMVのサイトで必要書類を確認し、筆記試験を予約してLearner Permitを取得するまでの流れ


まずは、Learner Permitとかいう仮免許的なカードをゲットしなくてはいけないが、カード発行に必要な項目はNY州のDepartment of Motor Vehivle(DMV)のサイトに明記されている。

自分のように、ビザ持ち、ソーシャルセキュリティー番号がある場合、ソーシャルセキュリティーカード(2点)、パスポート(3点)の他に、もう1点の身分証明が必要になる(計6点)。メジャーなクレジットカードやデビットカードが1点なので、自分のは簡単に条件を満たした。

妻のように、ビザ持ち、ソーシャルセキュリティー番号なしの場合、パスポートの他に、追加で後3点が必要になる。これがなかなか直ぐには集まらない。銀行のデビットカードを自分の口座を使って作成し1点。銀行のデビットカードを作る時も住所を証明する郵便物などが必要であり、ケーブルテレビの請求書に妻の名前を連名で載せてもらって、翌月の請求書がくるまで待機して、1ヶ月待った。そのケーブルテレビの請求書で1点。もう1点は健康保険のカードでまかなった。

書類が揃えば、ネット上で、筆記試験の予約をして、当日に書類を持ってDMVへ。試験は日本語で受けることが可能。変な和訳がしてあるが、内容は非常に簡単で、ちゃんと資料に全て目を通したのが、馬鹿らしく感じるほどだった。その場で採点されそこから、書類審査、写真、支払いなど済ませてpermitの紙をもらえた。2週間後くらいに、ちゃんとしたID cardのようなpermitが郵送される。



SSNがない人、子供連れは要注意


妻の場合は、もっと大変であった。やっと書類が集まったので、試験の予約をして、まずは、ソーシャルセキュリティーオフィスに出向いて、ソーシャルセキュリティー番号が取れないことを証明するための、ineligibility letterなるものを発行してもらう必要がある。特に事前連絡もなく、オフィスにいって、書類を書いて提出すると、すぐに発行してもらえたようだ。

いざ試験当日、自分は普段はしっかりと準備する方だと自覚しているが、この時は気にもせず、軽率な行動にでてしまった。平日は仕事なので、妻と幼い子供と2人で行かせたのである。結果は、なんと試験を受けさせて貰えず書類だけみて門前払い。レターの確認すらしてくれなかったのは正直振り返ると不親切極まりないと思うが、一回目のトライをふいにしてしまった。

二回目は自分がなんとか午後行ける時に予約。そのため時間に余裕がなく、2週間後の予約となった。試験は無事受けて合格したものの、今度は、レターの確認が必要だから、2ー4週間、連絡を待てとのこと。一回目きた時にやってくれてもよかったよね、と内心思いつつ(思わず言ってしまってたかもしれないが)、後の祭りなので、とりあえず、待つことに。レターの期限は発行から1ヶ月のみなので、確認が終わる頃には期限が切れてるなー、と先が思いやられた。

2週間して、DMVに電話したところ、1時間ほどたらい回しやら、一方的に切られるなどして、ようやく親切な電話コールセンターの人に繋がった。事情をはなして、レターの確認が進んでいるのか聞いた。1時間かけて得た結果は、皆無であった。この電話番号はコールセンターの番号なので、具体的な個人のお客のデータにはアクセスする権限も方法もないとのこと。直接DMVに出向いて管理者に聞くほかないと言われた。その管理者から、2週間以内に電話が来なかったら、この番号にかけて聞いて下さいと言われて教えてもらった番号のはずだったのだが。まぁお役所はこういうものかと諦めた。

結局3週間くらいして、電話がきたので、あらかじめ指示されていたように、予約をせずにDMVに出向いた。ただ前回、レターの期限が切れたら、新しいレターが必要になる可能性があるかについてはスーパーバイザーも多分としか言わなかったので、念のためソーシャルセキュリティーオフィスによって新しいレターを入手してから出向いた。結局のところ、新しいレターは必要なかったが、日本語で受けたペーパー試験を紛失されていて、あわや再受験かとやきもきした。結局permitを発行してもらえた。ここまでの過程で約3カ月ほどかかった。


自動車学校で5時間講習を受け、証明書をもらって、路上試験を受けるまでの流れ


仮免許がもらえたら、次は自動車学校で5時間講習を受ける。自分は何でも良かったが、妻が受ける時のことを考えて、下見だと思ってミッドタウンにあるフジドライビングスクールで受けた。予約はネット上ででき、比較的直近の予約も取れたので、便利だった。5時間講習後に、緑の証明書をもらって、60ドルくらい払って終了した。

次は路上試験の予約であるが、ニューヨークはいつも劇混みらしく、最低2ヶ月以上待ちと、いわれた。先の予定など、わからないので、とりあえず、確実に平日休みが申請できるローテーションのところで予約してもらった。3ヶ月ほど先であった。

3ヶ月も先なので、ギリギリになるまで忘れていた。試験の前の週になってから、フジドライビングスクールに電話して、運転練習を申し込んだ。一回練習しただけでも、当日自信をもって試験に臨めた。当日もフジの人と現地集合して、練習したのと同じ車で、試験を受けさせてもらえた。

路上試験はとても短く、すぐに終わった。直ぐにレシートみたいな紙を渡され、合格しまさたと言われて終了した。確認と判断が悪かったのか、10点ずつひかれて、20点もらっていた。30点以上で不合格ときいていたので、あんまり良くなかったようだ。路上試験の場所もマンハッタン、クイーンズ、アップステートと色々あるが、アップステートの中のホワイトプレーンズで受けた。ここが一番コースが運転しやすいとのことだった。運転練習も路上試験も、かなり高額だなと感じたが、一回で合格できたので、まぁ良しとしよう。


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