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6月, 2017の投稿を表示しています

自宅とMedical Schoolの図書館が仕事するのに快適な件

いい加減、総合内科のオフィスで仕事するのが苦痛になって我慢の限界にきていた。 オフィスはがんセンターの最上階にあり、場所的には綺麗なのだが 相当な数の医師、ナースプラクティショナー、事務がいるため 教授、准教授以外は、狭い部屋を二人で使用しているか ナースプラクティショナーや事務の人は、トップの人たち以外は キュービクルと呼ばれる、パーテーションで仕切っただけの空間で仕事をしている。 フェローには専用のデスクすら用意されず(まぁ自分が最初のフェローで、普通の指導医のデスクすら間に合っていない状況なので仕方ないが) この一年、ずっと夜勤専属医(ノクターニストと呼ばれる)の部屋を本人には内緒で使い続けていた。 といっても、勤務初日に、そのデスクに通されて、ここ使っていいよ、と事務の人に言われたから 3ヶ月くらいは誰かのデスクとも知らずに使っていたのだが。 後で、夜勤でちょいちょい一緒に働く人のだと気づいた(1年で一度も合わなかったので、彼は一切使わないのだ) ルームメイトも夜勤専属医のため、フェローの分際で一人で部屋を使っていた。 それが最初は快適だったが 実際は、窓も何もない、狭くて息苦しくなるような空間 今年に入るとそこで仕事をするのがストレスになって来た。 何かを変えないといけない😨 と思い立ち、1ヶ月ほどまえに、ゲーミングチェアなるものをアマゾンで購入した。 ユーチューバーが宣伝しているのを見たのがきっかけだが、一日何時間もゲームをする人でも全く疲れないらしい。 まさか嘘だろうと思っていたが 本当に疲れない😵 今や時々使う大学の図書館と並んで快適な仕事場となったのだった。

レクチャーの見学

フェローシップの必須項目として、月1回ペースで他の教育者のレクチャーを見学すること、が義務付けられている。初めの3ヶ月くらいは真面目に見学していたが、秋以降忙しくなってからは、最も鬱陶しい時間となってしまった。 そもそも、臨床教育医は学習理論やら指導デザインなど学んでいないので、基本的に自分の経験の中で効果的だと思うことをやっている場合が多い。 去年、まだ大学院も始まったばかりの頃は、どんな見たこともないレクチャーをやってくれるのか興味があったが、すぐに、誰もそんなイノベーティブなレクチャーをしていないことに気づいた。 1年間で、唯一、周術期科の尊敬する教授が成人学習理論に合致するアプローチを効果的に使っているのを見れたくらい(ChunkingやらContrastingしていた)。この大学に限った問題ではないだろう。 冬の間は、あまりにやることが多すぎて、見学をひたすら拒否していたため、6月の年度末までに必要な見学数が2つ不足していた。 なので、先週2つ見学。 一つ目は消化器科の教授で、医学生向けのコースを持っている年配の人。 腹痛について3年生?に話していた。 パワポは文字が少なく写真や絵ばかりでそこは良かった。 教えるポイントもあらかじめ絞っているようでそこも良かった。 ペースもよくレベルもうまく聴衆に合わせていた。 導入はあったもののObjectiveがはっきりしない状態で始め、1時間ぶっ通しで進めていたのは聞いている方からはストレス。 Objectiveとタイムラインを明確に表示すべきだろう。 大きなテーマに分けて(例えば1、病歴 2、診察など) テーマごとに20−30分と決めて、区切りをつけてあげると良い そして各テーマなり全体最後のClosureで、整理する時間を作ってあげる そこでアセスメントを行なってもよし この一年で学んだことがツッコミとなって沸沸と湧いてきた。 さすが熟練の教育者なだけあり、十分生徒の反応は良い方であったが、一部は死んだ目で聞いていたり、オンライン問題集で試験勉強に勤しんだりしていた。 Engagementを良くするには、やはり何かしらのアクティビティがないと辛い 一部の積極的な生徒だけが発言してしまう Audience Response Syst...

J1ウェイバーは難しいのか

最近ウィスコンシン州でJ1ウェイバーをして今はグリーンカードで働いている同僚に会うことが多かったので、会うたびにウェイバーのアドバイスを聞いていた。 聞くたびに新しいことを学べているので、やっぱり難しいと思う反面、 この同僚がやったアプローチでやれば住みたい地域で見つかるものらしい ホスピタリストの最も良いことの一つは、フルタイムでも通常1ヶ月14−15日くらい働けばオッケーなことであろうか 特にウェイバーで地方の市中病院で働く場合、ミーティングの数などもほぼないだろうから、患者を診ない日は自由になるようだ。 彼の場合、ウィスコンシン州の田舎で3年働いて、1ヶ月の8日間くらい病院の近くの家に滞在、そのほかは、奥様の住んでいたマディソンで過ごしていたと。 夜勤がそこまで忙しくなく、夜勤も1勤務でカウントされたので、24時間勤務を織り合わすと8日間くらいの滞在ですんだらしい。 さらにウェイバー中に、ミネアポリスのミネソタ大学のVisitingファカルティーとして在籍し、余った時間で研究もはかどったとのこと。 ウェイバーが終わる頃には、論文も十分に出せ、次のポジションを探すときは大学病院も含め入れ食いだったそうだ。 一旦日本に帰るのも悪くないが、臨床以外に費やす時間が取れなくなるのは確かに痛い 大学病院やVAでのウェイバーが頓挫すれば、それも悪くないなと思わせる説得力 経験者の話が聞けると言うのは素晴らしい👏 また、彼は都会にあるウェイバー可能な病院も勧めてくるので色々調べていたが シカゴの治安の悪い地域は大体ウェイバーの権利はあるようで驚いた そしてその治安の悪いところに有名大学病院がずらり シカゴ大学、イリノイ大学、ラッシュ大学/クックカウンティー イリノイのConrad30の毎年の応募状況についてはちょっと検索したくらいではわからなかったが 同僚曰く、州の管轄の部署に直接電話かメールして聞く のが鉄則だと言われた。 彼も、ミネソタ州かウィスコンシン州でのウェイバーが第一選択だったため、 1 HPSAかMUAかを検索できるサイトでウェイバー可能病院か検索 2 その病院がホスピタリストを募集しているか検索・問い合わせ 3 もし募集していると分かれば、州の担当部署に電話・メール ...

QIコースを無事修了

ミルウォーキーの夏は蒸し暑くて困る。最近はバテバテで体力的にしんどい。 さて、ボスがやっているファカルティースカラーin quality and safetyプログラムがついに終わった。 修了式があるなんて4月になってから知らされたが、無事にポスター発表も終え証明書をもらった。 最後のセッションが1週間延期になり、日本帰国中のため出席できなかった上 そのせいかポスター提出までが終了の条件とは知らず 帰国後にボスに抄録だけ出して安心していたら 修了式への招待メールに自分の名前が載っていなくて焦った 抄録が遅れたからか? と思って、ボスとの定期面談の際に、 名前載っていなかったことと、抄録が遅れたからか聞いたときに ポスター提出が必要なことが発覚😱😱😱 修了式まで1週間をきっていた ポスターはすでに作っていてプリントするだけだったが てっきり当日に各自持ち寄るものだと思っていた。 メールでポスターをその場で送ってギリギリ間に合った。 自分のデータがしょぼいので見劣りするだろうなと思っていたが みんなやっぱり苦労していたようでそうでもなかった(ポスターデザインでは一番目立っていた) しっかりしたデータを出している少数の人達は そもそもプログラムが始まる大分前からプロジェクトを始めてるか 科として取り組んでいるプロジェクトに手をあげて操り人形のようになってやるか(最優先してくれるので全ての過程においてスピードが格段に早い) とにかくプログラム中にデータを集め始めていた 生え抜きでないフェローの場合、プログラムが始まるまで3ヶ月ほどしか猶予がなく しかも7−8月に内科専門医試験に集中している場合が多いので、 実質準備期間は1−2ヶ月だった。 そりゃ厳しい

大学院夏学期も中盤折り返しに

早くも夏学期の半分を過ぎた。 春学期から、自分の学び方にも変化があり、Bloom分類で言うところのCreateまで目指すようになってしまった。 しかしこれにはとにかく時間がかかる。 アメリカの大学院はそもそもReadingの量が大量、かつ(Peer feedbackも含めて)書く量も多いのでそもそもあまりReadingの時点で時間を使いすぎると正直しんどい。 今までは読んで理解して、その時点で課題(課題は通常適応や評価を要求される)をやって、時間があればもう少し整理までやっている程度だったが、課題をやり終えてしまうと結構安心して、結局他のプロジェクトに時間を割くことが多かった。 しかし理解と適応だけで終わってしまうと、どうしても課題で考えた内容以外は長期記憶(Retention)に残りにくい。と言うのを去年の秋学期で体験。 と言うことで、今ではReadingする際に、分析(Analyze)、評価(Evaluate)、創造(Create)と、できるところまでやっている。 これをすると格段に記憶にも残りやすく将来適応するときの出し入れ(Transfer)が便利。 時間ができたときにまとめて人に見せる用のPortfolioを作成しよう ただやはりCopyrightやPlagiarismが気になってしまう今日この頃。今更引用文献を足すのは時間的に困難であるし。 今学期のAssessmentのコースは、本当に大事なことを学んでいる実感があるが、これを現場で使っている教育者は少ないだろう。 Instructional designとTechnologyのコースは、毎回内容のレベルが様々で、隔週くらいで、全く興味のない、と言うか学んでも将来使わんだろうと言う内容も出てくる。ただ隔週で、予想もしていなかったとても重要なトピックが出てくるので、興味深い分野ではある。 自分がOnline learningを専門的にやっていけば、世界中どこにいても日本の医学教育に貢献できるなぁなんて考えるが まぁその方面でEdDとかPhDに進まない限りユーザーの側で終わるかな。

Mendeleyを使ったみた

今学期ではInstructional design and Technology in Medical education的なコースもとっており、 そこでいろいろなレッスンにとどまらない教育のデザイン方法やツールを学んでいる。 その中でリサーチコラボレーションに使えるMendeleyも紹介されており、早速サンジェーの研究のために使用してみた(無料)。 機能としては、 論文検索、管理ができるEndNoteと それ以外のファイルもどんどんアップ・共有できるGoogle docやDropboxに さらにアップした論文やファイルにマーカーをつけたりメモが書き込めるApp(しばらく使ってないから忘れた) を合わせたような感じ。 プライベートで自分だけのファイル保管にしてもよし、共有して誰でも同じプロジェクトに取り組むでもよし。 かなりいけていると思った。 次の日開くと、アップしたファイルの多くがアクセスできなくなっていた。 どうも、アップ元のコンピューター内でファイルを移動させたのが原因か? ファイルをアップしているというよりリンクさせているだけなのかもしれない はっきりしないが、解決策が見つかるまでは共同研究で一時的に使うのが良さそう

サンジェーの論文手伝い

冬の間、あまりに大学院が忙しすぎるので4月末まで何もできないと伝えていたが 先日、論文の手伝いの続きできそうか? とメールで聞かれた。 「やっぱまだ忙しくて時間ないからあと2週間待って」 と借金取りにいう言い訳みたいな返事をしたら 「4月末には時間できるっていってたから連絡したんだけど、じゃぁ待つよ」 と、イメージ的には優しめの借金の取り立て屋みたいな返事をされた。 仕方なく24時間机に張り付いて書き上げたが …自分の研究は自分で責任持ってやれぃ

ボスとの面談

ボスといっても今の自分にはボスが一杯いる。 直属はフェローシップディレクター その上が総合内科傘下のホスピタリスト科のセクションチーフ この二人がメインのボスになるので、2週間ごとにミーティングが組まれている つくづく思うが、メンターから頻繁に自動的に会ってくれるシステムは贅沢かつ便利 総合内科チーフが昨年来た時からポジションが空いており、臨時の人が兼任していたが1月から新しいチーフが就任 総合内科をアカデミックにしたいチーフはアカデミックを目指すフェローを重要視してくれて 3ヶ月に1回フェローシップミーティングを開いてくれるようになった。 周術期セクションのボスともリサーチをしているため交流があるが定期ミーティングはない。彼女の右腕の教授は、臨床教育研究・人格・人脈全てにハイレベルで、二つのプロジェクトに加え、彼の医学生向けのコースの一部を担当させてもらったりとお世話になっている。定期ミーティングはないが、気づけばよくメールで連絡を取っている。 総合内科の上には内科全体のトップである内科部長がいるが、入職時に面談したくらいであとは滅多に合わない。 今日のセクションチーフとの面談はだいぶストレスにも感じず良い感触だった 辛い冬を越えてやっと時間が取れるようになって来た自分の精神的な変化によるものだが 2年目はだいぶ楽に過ごせそうだ。

ジャルからのお礼の品

こないだ乗った国際線で急病人が出た 自分も頭痛いし子供の相手で寝てもいないし 満席の国際線でまさか医者がいないなんてことはないだろう とタカをくくっていたが、5分くらいした後もまだ誰も名乗り出なかったようだ 隣に座る妻からは白い目で見られ始めたので そんなことはありえない…と思いつつ診察した。 そして最近お礼の品が届いたが 名刺入れとちょっといいメーカーらしきところのペンだった 定価で買えば結構するのだろうけれど、別にペンと名刺入れには困っていない …国内線でいいから無料航空チケットの方が嬉しいかな

家と車の保険の更新

6月は色々と更新の時期に当たる ニューヨークの時は病院が契約しているアパートに住んでいたので、保険をかける必要すらなかったが、自分で大家から部屋を借りる場合はそうはいかない 家が燃えたり水漏れしたりした時のためにRenterの保険に入らないといけない 保険会社や内容にもよるが、1年で200ドル前後なので、月々ではそこまで高くない しかし車の保険は異常に高く 特に米国での免許取得からの年数が少ない外国人はさらに不利 去年初めて車をリースし始めて保険に入ったが 急いでいたので、GEICOを信じて、そこだけ見積もりしてもらった 去年は結局2300ドル近く払うことになったが 初めの6ヶ月の費用の見積もりが900ドルくらいだっただけに、後半6ヶ月が1400ドル以上請求が来た時は、さすがにいけてないと思った。 まぁ加入者を増やすために初めの額をあえて低くしているのかもしれない そして今回新たな6ヶ月間の見積もりが来たが、 1380ドル ドライバー歴も1年を超えたのに額はほぼ変わっていない これはありえないと思いつつ 今回諦め半分でしょっちゅう郵便で宣伝してくれているProgressiveで見積もりをしてもらった オンラインで大量の個人情報を入力すると無料で査定してくれたところ 6ヶ月で550ドル まさか冗談だろうと思いながら電話で確認したが 保険のカバーの内容もGEICOをほぼ同じ条件にできていた 他にもっと安い会社もあるのかもしれないが めんどくさいので即決した 後半6ヶ月の額が気になるところだが、GEICOより高額になることはまずなさそうなので忙しい中やってよかった GEICOには解約の旨連絡せねばいけなかったが、「保険料安くなってますけどいいんですか?」と聞かれた いいんです

フェローシップ委員会ミーティング

3ヶ月ごとにあるフェローシップコミティーミーティング 金土日とハードに働いた後で全くもって準備不足で行った 眠くて頭が回っていなかったのも相まっていつも以上に何言ってるかわからなかっただろうな 最重要人物である総合内科長が遅れてしまい、彼が登場したのはちょうど全てのプロジェクトについての議論が終わったところだった きて早々軽々と、お上からの手助けが必要なこと(多くは研究のためのお金の話)を一瞬で道筋をつけてくれて 相変わらずの豪腕っぷり フェローシップディレクターも、数々の改革のために雇ってきた人たちのお金はどこからきているのか質問してプチ盛り上がり。 さて会議も終わりかと思っていたら、科長の方から もうフェローシップ後の就職先見つけないといけない時期だけどどうするの? とさらっと今自分の中のホットトピックについて聞いてきた。 ウェイバーできると一番いいけど、さらにアカデミアに残れないか考えてて ここのVAで無理なら、他を当たる予定 なんてまぁここには残らないからいいかとペラペラ言ってみたところ ウェイバーは難しいね、とか言いつついろんな可能性について話してくれた(主にどうやってここの大学病院のファカルティポジションを保った状態でウェイバーするかについてだが…) そもそもウェイバーには大きな期待はしていないので、ダメならO1に変えてビザと付き合っていく可能性もあるにはあるが それはウェイバーがダメだった時に話せば良いか 科のトップとしてはフェローにはできるだけ残って欲しいらしい にしてもホスピタリストはまだまだ(この先永遠に?)売り手市場 フェローシップと教育学の学位は就活に絶対的に有利に働くと信じて(米国ホスピタリストでこの二つの組み合わせをもつ人は結構いい大学にしか存在しない) 今年就活頑張るしかない そういえばこないだ同僚に「フェローシップなんて悪い選択よくしたな、ちゃんとしたガイドを受けてこなかったんだな」とか散々不快な思いをしたが 裏を返すと、お金にしか興味のない人が多いのは逆にプラスに働くからいいか その同僚には、「借金もしてこなかったから、お金はいいよ」と言っておいたが、彼だったらフェローシップなどせず、ど田舎でウェイバーするなりして年収5000千万で3年間働いてか...

24時間勤務という拷問

週末は金曜夜勤、土曜夜勤、直明けからのそのまま日曜日勤に入った。 スケジュール管理している事務の人のテキトーぶりによるものだが、一つ勤務を外すとどうせ月末に一つ多く働く必要が出てくるので(米国では6月は年度末)、今回はこの過酷なシフトにどこまでダメージが出るか試してみた。 今まで日中会議やら宿題やらフル稼働して、疲れたまま夜勤に入ることは普通にあったが、24時間シフトに入ることはなかった。 結果、日曜の日勤にもなると、普段はクールに丁寧に対応している、ありえないほど低次元のページ(米国では医者はポケベルで基本ポケベルでナースなどなどから質問が来る)に邪険に対応してしまうように なんとも底の浅い人間だ、と思いつつも、人間疲れ切って働くのはパフォーマンスが落ちてダメだなと再確認できた。 日本の研修医の時は4日に1回くらいは36時間勤務していたから、そういえばずっとこんな感じだったなぁ。ただ、日本にはそれを美徳とする医者も数多くいるのが(いろんな意味で安全でないので)恐ろしい。