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J1ウェイバーは難しいのか

最近ウィスコンシン州でJ1ウェイバーをして今はグリーンカードで働いている同僚に会うことが多かったので、会うたびにウェイバーのアドバイスを聞いていた。

聞くたびに新しいことを学べているので、やっぱり難しいと思う反面、

この同僚がやったアプローチでやれば住みたい地域で見つかるものらしい

ホスピタリストの最も良いことの一つは、フルタイムでも通常1ヶ月14−15日くらい働けばオッケーなことであろうか

特にウェイバーで地方の市中病院で働く場合、ミーティングの数などもほぼないだろうから、患者を診ない日は自由になるようだ。

彼の場合、ウィスコンシン州の田舎で3年働いて、1ヶ月の8日間くらい病院の近くの家に滞在、そのほかは、奥様の住んでいたマディソンで過ごしていたと。

夜勤がそこまで忙しくなく、夜勤も1勤務でカウントされたので、24時間勤務を織り合わすと8日間くらいの滞在ですんだらしい。

さらにウェイバー中に、ミネアポリスのミネソタ大学のVisitingファカルティーとして在籍し、余った時間で研究もはかどったとのこと。

ウェイバーが終わる頃には、論文も十分に出せ、次のポジションを探すときは大学病院も含め入れ食いだったそうだ。

一旦日本に帰るのも悪くないが、臨床以外に費やす時間が取れなくなるのは確かに痛い

大学病院やVAでのウェイバーが頓挫すれば、それも悪くないなと思わせる説得力

経験者の話が聞けると言うのは素晴らしい👏

また、彼は都会にあるウェイバー可能な病院も勧めてくるので色々調べていたが

シカゴの治安の悪い地域は大体ウェイバーの権利はあるようで驚いた

そしてその治安の悪いところに有名大学病院がずらり

シカゴ大学、イリノイ大学、ラッシュ大学/クックカウンティー

イリノイのConrad30の毎年の応募状況についてはちょっと検索したくらいではわからなかったが

同僚曰く、州の管轄の部署に直接電話かメールして聞く

のが鉄則だと言われた。

彼も、ミネソタ州かウィスコンシン州でのウェイバーが第一選択だったため、

1 HPSAかMUAかを検索できるサイトでウェイバー可能病院か検索

2 その病院がホスピタリストを募集しているか検索・問い合わせ

3 もし募集していると分かれば、州の担当部署に電話・メール

4 担当部署からの返答が好意的(都会に位置していると、その地域はウェイバー可能だけど州としてはConrad30のポジションをあげないことが多いと言われる可能性があるらしい)であれば、病院に働きたいと応募。難しそうだと言われればその病院には応募しない、もしくは予定していた面接をキャンセルして無駄なリスクは取らない。

5 病院がポジションをオファーしてくれたらウェイバー申請プロセスへ

とやったらしい。

いくら病院からポジションのオファーがありウェイバー申請手続が終了しようと、申請後に州から却下される可能性はいくらでもあるので、3、4のステップを踏むことがとても重要だと念押しされた。

一度却下されれば、時間的にそこから次のウェイバーポジションを探すことは諦めるほかなくなる(自分は規定通り日本に帰ればいいだけの話なんだが)。特にインド人は永住希望が圧倒的に多いので、それはありえないらしい。

せっかく同僚がミネソタとウィスコンシンに詳しいので、ミネアポリスについても調べてみたがウェイバー可能なRegions病院は、ミネソタ大学からも近く、普通にミネアポリスに住みながらフリーのハイウェイですぐに通えるような位置にあり、おそらくどの都市にもそのような病院があるような印象を受けた。

期待はしないが、可能性はあるらしい。

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