さてさて、フルタイムで働きながらPhDの学生としての生活を始めてはや2ヶ月半。秋学期もすでに終盤戦に突入し、眠れない日々が続いているロイピーです。
寝る間も惜しんで働いています(でもまあ毎日5−6時間くらいは寝てるか)
病棟がない週は、体力回復に努める間もなく、たまった仕事と課題を進めていく必要があります
病棟が無い週の方が睡眠時間を削られます
なぜなら、働いている週はプロとして、最低限寝て最善のパフォーマンスを保つ必要があるので、決して夜更かしはしません
でも10時にねて4時5時には目が覚めて、1−2時間くらい出勤前に仕事します
そのぶん、締め切りがある仕事などは、病棟業務がない週に、眠間も惜しんでやる必要になるわけです
疲れ果てる要因というか悩みの種はもう一つあります
自分のアドバイザーである教授が次世代のスター輩出を目指している節があることです
今学期、早速教授のラボ(勉強会)のコースに登録し出席していますが
もうほぼ立派なジェダイとしての技術をもった卒業が近い生徒も
自分のようにFactor AnalysisもItem Response Theoryも学んでいない
フォースの存在すら知らない一年生も混じっているものの
基本的にレベル設定は、上級生ならついていける程度
というか教授がとても勉強になったMethodologyの論文を課題にしてくるので
自分に分かるわけないやん
春に、IRT(Iterm Response Theory)の導入篇の講義をする担当になり
教授と面談した際
「おすすめしてくれた分厚いテキストのIRTだけ読むだけでよいか?その前の数章、CTTやFactor Analysisも読んでおいたほうがいいか」
と聞いたら
「そこらへん全部読むべき」と即答
さらに
優秀な学生は、学期が始まる前に、指定のテキストに目をとおし
学期中には、そのテキストでは足りないところを、別のテキスト2−3冊使って補うことで内容をマスターしていくものだ
自分が知っていることを教えるだけでは、自分を超える生徒は出てこないし
各生徒は自分よりも詳しい分野が出てくるものだ
そうでなければサイエンスを進めることはできないだろう?
Competency Based Educationn(いかに必要とされる技能を達成するか)にどっぷり浸かってきた自分にとっては
ただひたすらExcellenceを狙え、という全く違う発想で衝撃
その帰り、一緒にIRTの講義を担当する女子学生A(2年目)に
「教授はあんなこと言ってたけど、フルタイムで働いてたらそんなん絶対無理なんやけど」
とぽろっとこぼしたところ
A「あー、あの人いつもあんな感じだよ。とにかく生徒をインスパイアしようとしてああいうけど、滅多にそう出来る人はいないよ。ああ言いながら、生徒ができなくても怒ったりしないしね」
その話を聞いてから、少し自分の考えも米国式医学教育の弊害を受けているのではないかと少しだけ反省
確かに、サイエンスをやるにおいては、自分の専門とするMethodologyには秀でていなければ、必要とされないよな、と
ということで、Youtubeでウォーレンバフェットやジェフべゾフの動画をみて
2人のアドバイス
「若いうちにできることは兎にも角にも自分への投資」
「自分の頭ではなく、ハート・情熱で決断をすべき」
にやる気をもらって
自分の限界を見極めつつ仕事と勉強を進めているのであります
動力源は己のパッションと使命感のみです
自分が所属する科と病院を次のレベルに持っていくのに役立つには
これしかないと決心しているからです
(そこが他の人たちの最も弱いところだから)
ちなみに自分が仕事と言うときは、グループでやっているプロジェクト、論文の査読、執筆などのことで、病棟業務はやって当たり前、やらなければいけないことで仕事に含んでいません
これまでもレジデンシーの3年間、フェローシップの2年間は、毎年自分のレベルが格段に上がっているのを実感していましたが
次の1−2年は、さらに急な成長が起きそうです
これまで以上にマルチタスク力が要求されており、その分自分の時間を大事に使う努力をしているからです
Youtubeでの自己啓発には、ホスト界の帝王ローランドの動画も使いましたが
彼のいう「根拠の無い自信」はホストでなくても何かをやり続けるには重要です
今はまだ自分が今後のキャリアでやり続けられるテーマに出会えていませんが
来るべき日にそなえ、日々鍛錬を続けます
それではまた
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