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Item response theoryとQuasi-experimental designのコースを受講中、これから終盤へ

1月に春学期が始まってから毎日が勝負のような生活が続いていた

ので日記は実質引退していました。

今学期(1月初旬から5月初旬)は、
Item response theoryとQuasi-experimental designの重たい2つのコースをとりつつ、
PhDのアドバイザーである教授のラボにも(単位なしで)毎週でて、さらに、
4月の医学教育系の年次総会でのワークショップ、
3月に教育学部でのItem response theory入門のプレゼン、
4月にホスピタリスト学会の年次総会でのポスター発表、
本の執筆、
同僚の研究の手伝い、
看護師と同僚で始めたQIを
フルタイムのアカデミックホスピタリストとして働きながらやってみたわけだが
 
本当に日記を記す時間すら惜しむような生活をしていた

そして、今週は大学が1週間春休みなのと
まさかのコロナパンデミックで、4月の学会が全て中止になり😭😭😭
ワークショップの準備を辞めたことで
少しだけ仕事が追い付いてきた

疲労も溜まっているので、日記を書くことで少しの現実逃避。

幸い09年に医者になってからというもの、毎年色々なことがあり続け、10年以上たった今でも毎年ジェットコースターのように過ぎているが

2020年に入ってからは特に色々な事が起こっているように感じる。
まずは今学期は実質大学院3コースを取っていること(ラボは単位申請していないが)。19年の夏学期と秋学期はどこまでできるのか自信もなく、おとなしく1コースから1.5コースくらいに制限していた。

そして今学期人生初めて、アメリカ大学院のクラスルームでの授業を受けたわけだが
(これまではアメリカの大学院はずっとオンラインクラス一筋だった) 

学生は中国出身の外国人が結構いて、そのほかの国からの外国人も合わせるとクラスの半分以上は占めているように思う。

アメリカの大学の授業は皆ディスカッション力が凄いんだろうと勝手に想像していましたが、結構みんなおとなしい

一部の人は結構質問はするので、質問の質によって優秀そうかどうかわかるが、
正直、自分は中の上かそれ以上にはいそうな気がしている。

医学生や研修医とのやり取り、その中でのティーチングの方がはるかにスリリングで頭を使う。普段優秀な人たちと複雑なことを考えているんだな、と逆に気づかされる。

まあ他の学生との違いは、経験(歳)の差からくるものだろう。9割近くはフルタイムの学生で自分よりはだいぶ若い人たちなので、勉強する時間も、体力も脳もすべてにおいて有利のはずだが、おそらく、学んでいることを実際どう使うか、使うには何が足りないか、がリンクできないのだろう。

自分は、テキストすら読めず授業に臨むことも多々あるが、「なんで、周りの人はこれが理解できないの??」「なんでそんな質問するの??」とよく不思議になる。

ただ多くの外国人は発言すらしないので、彼らの能力のスカウティングは不可能。 

ここまでの話では単なる自意識過剰系ですが

こないだ驚いたのは、講義後、病院にもどって仕事に戻ろうと歩いていた時に

アフリカからの外国人学生が背後からたったっと走ってきて
ぼくの腕をいきなりつかみ
ジェスチャーで一緒にいこうぜ、的なそぶりをしたので
二人でとことこ病院の方向へ歩いていた(相手はずっと電話しながら歩いてた)

「じゃ、病院こっちなんでここで」と別れようとしたら
ちょいまち、君を追っかけてきたんだよ!」 と静止された

じゃあ電話きってさっさと相談しろよーーーー💢 

と正直に思ったが、とりあえず困っている人は放っておかないので話を聞くことに

「君、授業の内容凄くよく分かってるよね?僕は中々ついていけてないから、今度、会う機会を設けて、じっくり教えてほしいのよ」

お前、そんな時間がどこにあると思ってんのかーーー💢

と正直に思ったが、とりあえず自分のできる範囲でできることは善意でやるので

実際、次の週時間を設けて宿題を一緒にやった

てか、ただ宿題が分からと思ったから、教えてくれる人探しとったんやな

恐らく唯一自分より年上なんではないだろうか。お子さんはもう15歳以上とかなんとか。

回帰分析(Regression)がちゃんと分かっていないようだったので、そりゃついていけるわけないやん(一応、Advanced statisticsのコース)!

Stataをクラスで使っているが、Syntaxも間違えまくり。自分も初めてこのコースで使ったので、条件は一緒のはずだが。。。

ちなみにこれはQuasi-experimental designのコースで、Propensity-score matchingとかInstrumental variable estimation、Regression discontinuity、Difference-in-Differencesをメインに学ぶ感じ。極めるには、1学期ではちょっと足りないのが残念だが、基礎の部分をとても分かりやすく教えてくれ実際にStataで解析できるようになるので、とても勉強になっている。 

これまで主にObservational dataを使った後ろ向き解析を主にやってきたが、同じデータベースを使うにしても見る景色がガラッと変わった。逆に今までやってきた解析は1960年からよくて80年代までしか通用しないんやな。なんでこれまで頼ってきた「えきすぱーと?」は指摘してくれなかったのだろう。

Item response theoryのコースは、PhDアドバイザーの教授が教えている。
このコースをとるのに必修のMeasurement入門のコースをまだとっていなかったが

「不定期開催だから絶対とりなさい」と勧められ

正直ついていけないと思っていたが、意外となんとかなっている。

ただ、Measurement関係のコースをとってきた生徒たちと比べると、自分の理解がどの程度まで深くなっているかは分かりようがない。

教えられる内容は理解できるが、 たびたび教授がいう、「Factor analysisと同じだよね?」という類似性などはまったく分からない。

 そしてこのコースの宿題は相当問題が難しくボリュームも多いと脅されていた。

2-3人チームを組んでやったほうがいいと推奨されるくらい。

ただ、ボリュームに関係なく宿題を期限内に終わらせられるかすら分からない自分にとって
パートナーなんて探せるわけもなく

一人でやっているわけだが
 
思ったのは「これ、一人でやったほうがいいんじゃね?」

ということ。別に多忙の中一人でやっても一応終わる量だ。もし分担なんてしたら、分担しなかったほうの問題は理解が進まないように思えてならない。

とまあ人生初のアメリカの大学院のクラスルームの授業の体験談はこれくらいにして

次はアドバイザーの教授の話。

ある日突然、教授の生徒たちが何か大事な話があると集められ

俺、辞めることにしたわ

と他大学への電撃移籍を発表!

10人近く教授のオフィスにいたと思うが、突然すぎて皆固まってた💀
 
12年教員として働いたらしいが、あとで入ってきた若い人たちが、自分より上のいい地位に上がっていくのを目の当たりにして

自分のここでのキャリアが頭打ちになったのが気になっていたらしい

教授の実績と実力と貢献度は12年蓄積され相当なものになっていたので

自分よりだいぶキャリアも実績も下の人たちがあんな良いポジションをとれるんだ

と気づいたらしく職探しをしたところ

大学のある施設のトップのポジションのオファーも普通に来たらしい

最初は、悩んだ挙句断っていたらしいが

向こうが給料の額を上げて交渉してきたらしく、家族の幸せを考えて折れたようだ

で、われらみなしごたちはどうしたらいいの?

と、皆ショックを受けていたが、それぞれの興味に一致しそうな教授に引き継いでもらうということになった。

自分は、もともとアサインされた教授のもとに舞い戻ることになった。

まぁ今後の専門の方向性に多少の変更はでるが、自分は同じプログラムに留まるので

影響は、その教授の専門(Item response theory)を深めたいときに自学になってしまうことくらいだ

今学期教授のコースを取っていて本当に良かったと思う反面、

教授は、こうなることも計算にいれて、「絶対にとれ」と勧めていたんだろうと推察
 
そして、今の借家のリースが今年で切れるので、更新するか、引っ越すかの2択になるが

家を買うなら今年しかないと考えている。

しかしコロナショックから家の価値が暴落したりすれば、大損する可能性を秘めているのでプレッシャーは大きい。

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