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アメリカで臨床教育医として働くコツをつかんだかもしれない

最近2週間ティーチングチームで働いた

年度の終わりとあって流石に一年生も手がかからず

「教育」の側面に集中できた2週間だった

教育回診は医学生に集中的に質問をし医学知識と目の前の患者のつながりを意識させ

インターンはマネジメントプランの設計を中心に質問し

基本ベッドサイドでプレゼンをさせ(3年生も初日から普通にベッドサイドでプレゼンできたのには驚き)

看護師もできるだけベッドサイドに呼び

メインの担当医師であることを患者と看護師にも理解してもらう

学生とインターンの熱意がとても心地よく

2週間で学会向けに興味深い症例5つ(多すぎる!)の抄録を書いた

「症例のポスター発表なんて興味あるん?」と聞いたとき

はじめは「いやー他のことで忙しい」とか言っていたが

原稿案を提示して「こんな感じの流れだといいと思うけど、これ仕上げてみる?」と聞くと

皆喜んで仕上げてくれた

たまたまいいチームでいい患者に恵まれたというのもあるが

あれだけ大変だったティーチングチームが

「楽しい」時間になった

時間がなくても各自がニーズに応じて学習できるように

パワポを作り始めたり(これはテーマはいくつでもあるので終わりはない)

少しずつレベルアップを感じるのだった

そして研修医・学生からの評価は間違いなくよくなっているはず

今年度1年の4年生からの評価のまとめをもらったが

かなり難しい学生と働いて、空回りしたこともあったので期待していなかったが

すべての項目で最も良い4をもらえていた。コメントもいいこと書いてくれていた。

今ならもっとうまくできると思うと

これからが楽しみである

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