Teaching Clinical Reasoning という本をスマホのKINDLEアプリで読んでいるが
あまりに面白くてどうしてもゆっくり少しずつ読んでしまい
なかなか進まない‼
臨床(診断)推論をどう教えるかという今だはっきりとしたエビデンスがなさそうなテーマを扱っているので
「どうせ理論をちょろっと紹介して実用的ではないんだろう」とか
「エビデンスのないエキスパートオピニオンが並んでいるのだろう」とか
思いつつ、がっかりすることも考慮して読み始めたが
そんな浅はかな考えをもった自分を恥じた
この本を優先させたのは、病棟でのティーチングの質向上のための知識と引き出しを増やしたかったのと
知っている人達がCONTIBUTORSにたくさん入っていたからだが
UCSFのダリワル先生とUSUHS(軍の医学校)のアルティノ先生は
昨年Oビザの推薦状を書いてくれたうちの二人!
ダリワル先生は茅ヶ崎〇〇会病院にティーチングに来てくれていたときに知りあい(かれこれ10年近く前)、今は教授になっていろんな学会で臨床推論のセッションに招待される屈指の診断医(DIAGNOSTICIAN)
アルティノ先生は、この本には准教授と書いてあるが、今は教授で、卒後教育の相当偉いポジションにいるはず。自分のロールモデルになりうる医学教育研究者(ただこの人は臨床医ではないかも)。大学院で出会った。
エルニッキー教授は渡米前の6年前、ピッツバーグ大学シェディーサイド校に1か月実習に行ったときにお会いしたくらいで、向こうは覚えてすらいないだろうが、質的研究を専門にやっていたような。この本に関わるような専門性があるのかはしらなかったが。
あとはあったことはなくても、名前をよく見るひとばかり。エリックホルンボーなんてコンピテンシー教育の文献では必ず出てくるし
とにかく、自分の通っていたPATHで出会った
(自分の興味と一致したことをしているはず)の人たちが
この本を書いているのだから
読まざるをえなかったわけだ
最初は臨床推論に関わる学習・教育理論を網羅的に説明
この時点で「リサーチマインドをもった人たちがかいてるなぁ」と
自分のテンションはアゲアゲだが
次の章ではそれらの理論をもとに、実際どのように臨床のティーチングに応用できるかについて
結構しっかり書いてある
理論と実践を交互に説明していくので
理論に関しては最初の方の章との重複が目立つが
大事なこと(理論)が反復されていて
読んでいて自然に記憶に刷り込まれる感じ
を狙ってそうしているとしか思えず、感動
(人によっては苦痛だろうが)
そして、自分が色々狙ってためしていることがほぼ網羅してあって
そこまで目新しいアプローチはでてこなかった
自分、思ったより詳しいのか?
と勘違いしてしまいそうであるが、この本にはヒント(すなわち理論)がちりばめられているので
読んでしまったら、マーキングした内容だけを見直し、自分用に理論を構成して
(これが電子書籍のすごくいい所!)
ティーチングの改善に生かせそうである
ここまでで40%しか終わっていないが、これからはカリキュラム作成のお話になるようなので、ここでいったんまとめておいた
コメント
コメントを投稿