カンザス大学医学校から
IPE(インタープロフェッショナル・エデュケーション)を専門にやっている人が
2時間の出張セミナーをやってくれたので参加してきた
衝撃を受けるような内容ではなかったが
いかに自分がIPEに触れずに生きてきたかが良くわかった
医学生、看護学生、薬学生、呼吸療法、ソーシャルワーカーの学生、栄養士の学生
医療現場で働くすべての専門職が関わり
それぞれの専門職の学生が一緒のチームに入り
実際に患者を見たり、シミュレーションをしたり
自分で始めるなり、既存のプログラムを大きくしようとすると
相当なサポートがいるので
相当の労力と時間がかかりそうだ
参加者は皆、学生を育てることをメインに捉えており
色々な面で「IPEを実践するのが難しい」
という難題を抱えているようだった
自分は「これは実臨床も多職種が協調して働くように仕掛けないと成功はないな」
と患者や職場の環境が、IPEを受け入れる環境でなければいけない
とほぼ直感的に思ったが
参加者の中で医学校の教育専門家には
「なぜ、実臨床でIPEへの理解が進まないのか?」
と仕切りにこぼしている人や
Kotterの第1ステップ、Sense of Urgencyをどうするか
意見交換するときに
「重要性はみんなわかってるよね」
と言い切っている人も多く
職場の環境の理解、そこで働いている人の
ビジョンや考えを理解し
IPEを導入して協力的な医療を行うことが
彼らの仕事や満足度を改善することを
示さない限り
IPEの重要性がシェアできないという
大事なところは
全く見えていないようだった
違う職種の人が何を考えているのか、全くわからないという現実
これはすべての人に当てはまるだろう
IPEを実臨床に導入するには実臨床の改善も同時に行うべきだ、と思ったことは今回のセミナーの主旨とは異るので
セミナーの最後に
IPEをやってきて
実臨床が協力的な医療に変わってきたという
ことはありますか?
と聞いて見たが
「それはものすごく先の話になるわね」
と素直に答えてくれた
IPEは臨床現場の方でもイノベーションを起こして
協力的なラウンドがベースラインになれば
現場からの抵抗が減って
一気に進むと思うのは自分だけではないと思うが
次の職場でもIPEがどう行われているか
早々に調べて
現場の視点から貢献してみよう
コメント
コメントを投稿