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生産性について考えさせられた

フェローからアテンディングになって1日目から思っていたことだが

色々な新しいことに挑戦できているにもかかわらず 生活にメリハリがでている👏👏👏

ワーカホリックという言葉とは無縁の自分にとって

1週間働いて1週間休むという恵まれたスケジュールも 間違いなく助けになっているが

7月に入ってから

庭で毎日子供たちと遊ぶ習慣がつき

芝刈りを最低隔週でやる習慣がつき

車2台とも隔週で自分で洗車する習慣がつき

休みの時に庭でグリルで肉を焼き始め

本を少しずつ読む習慣もはじめ

地方学会に出す抄録(アブストラクト)を4時間で書きあげ

論文が一つ出版され

他の論文のリビジョンにもとりかかり

今年一緒のタイミングで入職した同期数人とチームを作って、お互いに学び助けながらリサーチの生産性を一気に上げるイニシアティブを立ち上げ(結果的に有色人種に偏ったががこれが現実よ)、すでに定期的なミーティングが始まり

 1か月で3人のメンター候補と面談を済ませ

9月の休みに旅行に行く予定を立て始め

あまり興味もないソーシャルネットワークに今更手を出し
(子供の写真をもっと取るようにインスタをはじめ、文献をちょっとでも読む習慣をつけるために、ツイッターを始めた。多分長続きしない。)

大学院の修士論文も少しづつ進めている

しかしストレスレベルや疲労レベルは、フェローの時よりはるかに少ない

感覚的には理由は分かっていたが(スケジュールが楽になったので、時間をうまく使えるから)

この間、パソコンで仕事をしながら適当にユーチューブでTEDトークをバックグラウンドノイズで流していたら

ある動画だけに引き込まれた。その理由を説明してくれていたからだ。

生産性を上がらない人達はこぞって「時間がない時間がない」というが、どんな成功者も一日24時間という同じ条件で結果を出してきた

問題は時間の使い方(これは誰もが理解している)

生産性を上げるにはPerspective(フォーカス)とControl(安定性)の両方が必要。

タスクや何をやるべきかにフォーカスできていてもコントロールがなければ、マイクロマネージメントになって「クレイジーワーカー」になってしまう

コントロールができていても、フォーカスできていなければ大事な仕事が終わっていかない

両方ともない人は何もできずに終わる「犠牲者」

ただ、現代はとにかく物事がより速いペースで進むようになっているので

普通に暮らしているだけで、次から次へと新しい課題やタスクが降りかかってくる

この状況で、コントロールかフォーカスが一つでもかけていると

新しいタスクは受け付けられない、処理するだけの「精神的なスペース」がない
(パソコンでいうところのメモリか。ちなみに成人学習理論でも非常に似た理論がある。)

両方とも備わっていれば、キャプテンアンドコマンダー状態になり

新しいタスクが増えても対処できる、変わらず物事を進められる

精神的なスペースがいっぱいになってしまうのが問題なのだから

全ての達成すべき結果・プロジェクトやその過程を全て書き出すこと

そしてそれを頻繁に実際にみることが重要と力説していた。

フェローの2年目の後半はまさにフォーカスもコントロールも失っていた

2年目の前半から就活をはじめたが全くうまく進まず、2人目が11月に産まれるからとそれまで夜勤ばかりしていたため

そればかりにフォーカスが移り、コントロールは失われ

子供が産まれてからは、就活と子育てにフォーカスが移った

育児休暇のおかげで時間には余裕があったがすでに精神的なスペースはゼロだった

7月になって精神的なスペースができただけで、驚くほどいろいろなことを始める余裕ができた

ちなみにフェローのときにもすでにQuality Improvementの手法に沿って、やるべきことを全てホワイトボードに書き出していたのだが

一度悪いサイクルに入ると抜け出すのは難しかった

今でもどうすればより良い結果になったのかわからないのが悩ましい

例えば、同僚や生徒が同じような状況に陥っていたら、どうアドバイスすればいいのだろう?

現在一つうまくいっている方法は、休みの日は必ず朝に、グーグルカレンダーを開いて、その日にやりたいことを時間に余裕をもって一日分埋めてしまうやり方

アップルウォッチにも表示され事前に通知がくるので、そうすると、ついテレビをみてだらだらしていても、「あ、そうだった。じゃぁあと10分以内には切り上げないと」と考え直すきっかけになっている。

これからもより良い方法を模索し続けるほかないようだ。

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