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【本】「Atomic Habits」で意識高い系を脱却

今月の通勤中の聴書は「Atomic Habits」でした



前回のCompound effectに続き、最近は自己啓発本にはまっております(前からだけど)

Compound effect→Atomic Habitsの順に聞いて良かった!

Compound effectはいかに習慣・継続が大事かという「総論」と成功者の事例を紹介していたが、結局は根性がないとできないという印象を強く受けていた。

Atomic Habitsは「各論」的で、習慣・継続が大事という前提のもと、習慣を形成するステップと実際のやり方を色々紹介してくれているので、「これなら自分でもできそうだな」と思う所を集中して聞くようにした。

Habitsのサイクル
1-Cue
2-Craving
3-Response
4-Reward

を意識する。

例えば昔スロットに連れて行ってもらったとき、確定の当たりに入った音(CUE)が鳴って、友人のテンションがあがり(Craving)、さらにお金をつぎ込んで(Response)、コインがじゃらじゃら出てきて(Reward)ギャンブルの欲求が満たされるという場面に遭遇したことがあるが

振り返ると、こうやってギャンブル依存(習慣)ができるんだろうな、と。

逆に、普段やっていることのCUEは何だろうとか
新たに作りたい習慣のCUEになりうるものは何だろうとか
考えると習慣作りに成功しやすくなるというもの

Rewardを繰り返し経験しないと、Cueが来た時にCravingが起きないので
そのラインを超えるためにも継続してやらなければいけないが
そのラインを超えるまでは、簡単にできることを目標にするべきだろう

例えば、毎朝運動したいなら

Cue-朝起きる
Response-30回腕立てする
 を繰り返していると、わずかでも腕に筋肉がつく、朝から体の調子が上向きになる、運動しているという自信が得られる、といったRewardが得られる。Cravingが起こるようになれば習慣化しやすい。
これを増やしていく。

また、秀逸な考え方として習慣は「Shift in identity」ととらえること

新しい話ではないが、もし自分を変えたかったら、「なりたい自分になったつもりで行動する・ふるまう」というのは他のリーダーシップの本でもでてくる話

しかしAtomic Habitsでは、それをさらにかみ砕く!

例えば喫煙者が煙草を勧められた時

「禁煙中です」というのと
「吸わないので」と断るのでは

前者は「喫煙者」であることを認識しているのに対し
後者は「非喫煙者」であると認識しているので
Identityに差がある。

この差はでかい。

これはしびれた。Identityに関わることに関してはプライドがうまれる。だからそれに反する行動はしなくなるよね、という話。

他にも
普段やっている習慣をリストアップすべき
いい習慣、悪い習慣、どっちでもない習慣がみつかる
悪い習慣について考える。他の習慣に置き換えられないかどうか。
悪い習慣をやりにくくするーアプリ消すとか
良い習慣をやりやすくするー必ず目に付くところに置くとか
新しい習慣を始めるなら、一日のどの時間がもっとも適切か考える。
子供が起きている時間に運動や読書の習慣を入れるのは本当に可能か?多分無理。
ImplementationIntention=いつどこで何をやるのかあらかじめ明確に決める
Habit Stucking=普段している習慣をCUEとしてその上に新たな習慣を入れる
など紹介されていた


話し手の声のトーンが低くて最初は結構入りづらかったが、慣れてくれば内容に集中できた。ためになった時間でした。

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