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医学部3年生対象の身体診察ティーチングラウンド

今日は初めての 学生向けティーチングセッションを担当

1時間、内科の患者さんのベッドサイドで身体診察について学ぶ

3年生はすでに臨床実習に入っており、病棟で患者さんを常時1−4人程度担当しているので、この身体診察ラウンドの意義が何なのか正直わかっていない

米国医学部の3年生がどのレベルにあるのかもわからない

レジデンシー中に一緒に働いたマウントサイナイの3年生は恐ろしいほどに
優秀だったのだが、あれは例外だとその時インターンに言われたのを思いだした。

相手のレベルやセッションの目的を明確にしておく必要があるのだが

正直情報が少ないように感じた

この身体診察ラウンドを取り仕切っている先生からは、

1時間あるから、3人でも4人でも、興味深い所見のある患者のところに行って

身体診察を教えたら良いと言われているだけだった


箱はあるけど中身はない

ハリボテ

のようなカリキュラムだと思ったが、

教える側により自由が与えられていることを最大限利用しようと

切り替えた。


まずは、前から試したくて仕方なかった

poll everywhere という 無料のアプリを 試した。

自分で質問を入力して、回答の選択肢を入力して

activateのボタンを押すと、

各自スマホから、即時投票可能、結果も即わかる

という類のものだ

一番初めに、何をこのセッションから学んで帰りたいか?

を投票してもらった。

てか、4人しかいない上に、一人携帯の電池が死んでると

N=3人

だけど、これはもう少し大きな集団にて希望をささっと聴く際には有用だと思った。

そして、結局あてにした患者が、二人ちょうど透析に行ってしまうというアクシデントに見舞われ

心不全の患者さん一人をじっくり診察させてもらった。

Jugular vein の見方がわかって喜んでいた。

これが普通なのだと、かなり安心。3年生に成り立ての時期なので、無理もないか

これは、3年の後半になると、よほど面白い所見が取れないとしらけそうだ

そして面白い所見がある人がそんなに都合よくはいてくれないだろう
(しかも病状が落ち着いていて、協力的な患者に限る)

今は今月末の内科専門医試験の不安も強く

身体診察を面白い所見がなくてもいかに面白く教えるか

については、今秋の課題としよう。

徳州会系列の平島先生がやっているフィジカルクラブを一度受けてみたいと

ふと思うのだった。

誰かアメリカに来る時に、彼が書いたフィジカルの特集本でも持ってきてもらうか?

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