スキップしてメイン コンテンツに移動

2年前にアメリカで家を購入した同僚の話を聞いて愕然

同僚の中には家を購入した人もいる

家を買った方が長期的には財産になる、安くすむ、ということをよく聞く
中には5年以上すむなら家を購入したほうが安く済むとか

アメリカの家の価格は年々上昇する一方で下がらないので
売るときには基本値段は上がっている

初期投資がかかり、売るときに少しリモデルしなければいけなくても
トータルでは安く済むということなのだろう

と思っていたが、同僚の話を聞いていると最近はリスクのほうが高く思えてきた

 まず2年前に家を購入した同僚

相場からすれば少し安く購入できたようだが
最近エアコンが壊れ、修理には家の保険が使えないらしく
手出しで150万-200万くらいかかったらしい

彼が言うには、エアコンと屋根が最もお金がかかる維持費で
だいたい20年ごとに、この二つは修理する必要がでてくるらしい

売られている住宅は大体20-30年ものが多いので
この二つがいつ修理されて、どういう状態か確認しなければいけないらしい

もう一人の同僚(同期入社)は

家を購入する際査定してくれる会社に家を鑑定してもらって
屋根の修理が5年以内に必要だからと、70万くらい値引きしてくれたとか

しかも、二人ともしばらくここに住むと思って購入したが

(自分の想像では)科長の交代、キャリアを進めるためのチャンスの少なさ(二人とも優秀な外国人卒業生)に加え

一人は消化器科のリサーチメンターを見つけて楽しくリサーチができているのと

同期のほうは、ホスピタリストの仕事自体が合わない(もともと外来をメインに仕事をしてた)のと、奥さんが消化器で色々いいことを吹き込まれたのか

二人とも消化器科フェローシップにアプライしている

同じ町のプログラムにマッチする可能性のほうが低いので家は売る前提になるのだろうが
1-3年くらいしか住んでなかったら結構な額の損しかしないだろう
そしてまた引っ越し費用、敷金…頭痛いだろうな

他の同期入社の同僚も家を買っているが

頭金20%を払っても、月々2400ドルくらい払っているらしい
(20年ローンか30年ローンかわすれた)

それでも30数万ドルの家だと言っていたので驚愕

年々家の価格があがっているので、ここ田舎の町でも普通のアメリカ的な広さの家に住みたければ30-35万ドルくらいの家を探さないといけないのに

そもそも月々のモーゲージを払う余力がないことが発覚

彼は頭金を払っているのでAPR利子的なものも結構抑えられているのに
「最初の5年くらいは銀行への利子を払っておしまいだよ」
といっていた

銀行でローンを組むと
最初のうちは、2400ドルのほぼすべてが銀行への利子に消えるらしい

ずっと払っていると、徐々に利子<家へ払う割合が増えてきて
例えば20年ローンなら、10年くらいで50%半々くらいに

つまり5年くらいで家を売ると、家へはほぼお金を投資していないことになり
売った時、購入時との差額以外は全て銀行が持っていくことになるのだ

早くから家自体へのお金を払うには、前払いするしかないらしく
 例えば月々2400ドルをある月に2か月分4800ドルはらうと
余剰の2400ドルは利子にはいかず、家への支払いのほうへストックされる

財産へ払っていることになるので貯金しているような感覚だろうか

ただ、次の月ももちろん2400ドルは払い続けなければいけないので

結局無理ぃぃ

2400ドル払っている同僚は、多分短めのローンを組んで一気に払ってしまおうとしていると思うが

それでも、頭金20%を払う余力のない自分は
医師向けの住宅ローンのサービスを使う以外になく

そうすると、最初の2年かそれ以上は月々のモーゲージ+頭金の支払いと
結構な額を最初は払う必要が出てくるので

30万ドルくらいの手頃な家を買ってもどのみち2000ドル+αくらいを見ておく必要がある

 そしてエアコンが壊れたり屋根の修理、そのほか修理が必要な時のためのお金…

極貧生活かよ

コメント

このブログの人気の投稿

同僚がよくお世話になっているCureusというオープンアクセス・ジャーナル

Cureusに毎月のように同僚がケースレポートを出している件 「俺、この数か月で7つケースレポート出版した」 という信じられない言葉を耳にした時も「いや無理でしょ」と思ったが 同期の(主に外国人医師)同僚に頼まれ、とりあえず「レビューアー」だけやってみることに。 サイトからアカウントを作って、すぐに登録は無料で簡単♪ (注:宣伝ではありません) どうやら、論文執筆するか、レビューするかでポイントがたまるらしい。 インパクトファクターはないからとりあえず 戦闘力 みたいなものをつけてるのかしら? 一番、驚きなのは同期の人曰く、論文を提出した人がレビューアーを3人くらいまで「 指定 」できること。 普通レビューアーを編集者に「提案」することはあっても、「指定」はできない。  そして、さらに3-4人ほど、編集者から関係ないレビューアーへ依頼が行くらしい。 (自分がファースト・オーサーで使うことはよほどのことがないと使わなそうなので、ほんとかどうかは知らないし、同僚のためにも調べないことにした) でも、6-7人がレビューするうち、 約半分はフレンドリーなコメントが来る ってことだと想像している🙊 早速、2件ほどケースレポートのレビューを丁寧にしたが 1つは、30か所以上コメントする始末。突っ込みどころ満載。この人からはレビューアー評価★5もらえたが。 1つは、15か所ほど指摘。 どちらも症例自体はよいんだけれど、こんなの世に出してる場合じゃない。さすがに、これからはレビューアーとしては敬遠されるかな。 最近初めてCureusで症例報告を出版した同僚が言っていた 「 2-3日で審査が終わって、指摘されたところをアップデートしたらアクセプト、そのままオンラインで出版された 」  え?6-7人の審査がそんなに早く終わったの? と聞いたところ 全くコメントせずに提出するレビューアーも中にはいるらしい😱 なるほど、確かにレビューもとても簡単で、オンラインで直接文章にメモとして書き込めるようになっており、「SUBMIT」を押して、最後の総括コメントいれて終わり だから、そういう人が出てくるのも致し方ないか? だからそんな多くのレビューアーにお願いするのだろうと想像している レビューも学術

KY(ケンタッキー)州ドライバーズライセンス(運転免許)を取得

さてさてどっぷり5月病にはまってしまい、日記を書くこともおざなりになってしまっている今日この頃 最近ケンタッキー州の運転免許を取得したので記録 NY州で取得した免許をWI州に移すときは書類提出だけで済んだと記憶しているが KY州はビザ持ちの場合、書類、筆記試験、路上試験と一からやり直さなくては免許が取れない。つまり、免許の移行というものができないらしい。 6月まで使っていた臨床トレーニング用Jビザは、一年ごとの更新のため、運転免許証もビザの期限に合わせて期限が1年になっているのがつらいところ。 7月に引っ越してすぐにWI州の免許が期限切れで使えなくなってしまうのだ   そのため6月に日本に一時帰国した際に、地元の運転免許センターで国際免許証を取得しておいた 期限は一年間で、これでケンタッキー州の運転免許をとるまで1年間の猶予が与えられることになる 元J2の妻は、NYにいたときに就労許可証を取得していた経緯があったので(結局働くことはなかったが)、ソーシャルセキュリティナンバーを持っており あとは、仕事の契約書か給与明細と、電気やガス代などのUtility関係の請求書さえあれば申請可能な状態だった   ガスかなにかの請求書に妻と自分の名前を併記してもらうようにお願いし まつこと、、、 2か月、ようやく請求書が手元に届き   市の運転免許センターらしきところへ 受付窓口に並んでいると、アメリカ国民でなければ違う窓口でまずは書類審査をうけろと言われた(入口入ってすぐにあるドアから入る) 同じ建物内の、違うドアから入り、狭い待合室で待たされたのち なにか書類を持たされ、通常の受付へと通された そのあとはしばらく待った後に、筆記試験を受けてその日は終了 筆記試験は、一問解くごとに正解不正解が分かるようになっており、親切だったが 当日の朝に、ネットで練習問題を一度見ただけの知識では結構難しい問題も普通にあった 僕らは国際免許証を持っていたためかLearner Permitというものはもらえなかった 帰り際に路上試験の予約をしようとしたが、次の週までの予約しかとっておらず 後日電話にて予約をとった(なかなか電話にでてくれず苦労した) ジョークのような 路上試験 路上試験当日、

アメリカで言語療法(スピーチセラピー)と作業療法(オキュペイショナルセラピー)を受けるべきか

アメリカの健診で、子供の言葉の遅れを指摘された。セラピーを受けるべきか? 自分の身に起こったことだが 、言葉が遅れているからセラピーを勧められても、一人目の子供だと特にどうしたらいいか分からない。 結論としては、「とりあえず受けてみる」べきだと思う。 その時はマンハッタンに住んでいたので、家では日本語、デイケアにも入れる余裕はなく(週2で月1000どる越えとか今でも無理)英語を話す子供との触れ合いも少なく、言葉が遅れるのは半ば必然の状況でもあった。 しかし、小児科の先生も「バイリンガルの環境だと遅れることはよくあります」と事情を汲んだうえでセラピーの評価だけでも勧められたので 言われたように州が運営するBirth to threeに連絡。スムーズに手続きが進み(聴覚検査はやらされたか)、最初の言語聴覚士評価 に向かった。 若い言語聴覚士の人があの手この手で一緒に遊んでくれ、言葉を引き出していた。 こんな方法があったのか! といろいろな発見や学びがあったのに驚いた。普段遊んでいても出さないような音を真似して発していた。  そして評価が終わってセッションが始まる前にWI州に引っ越し WI州のBirth to threeの評価をまた受けるのであった。 各州に3歳未満のためのBirth to threeプログラム、3歳以上は各学区(スクールディストリクト)が運営するプログラムがあるはずだが(義務らしい)、それぞれシステム、プログラム、費用負担が違うので確認が必要   有効かどうか見極めるためにもまずは連絡をとることから始めるべき そして、パブリックのサービスがうまく都合にあわなければぷプライベートのセラピークリニックをプライマリケアから紹介してもらうことも可能である。   アメリカの子供の発達支援のシステムとクオリティは日本よりもだいぶ個別化されており良質である(と感じる)  日本でセラピーを受けたことはないので完全な比較はできない。保健師として地域母子保健を仕事にしていた妻から聞くに、日本では、例えば1歳半健診は、多くの子供を一堂に集めて一気にスクリーニングする。効率とコストの面では圧倒的に優れているこのシステム、裏を返すとすごく「雑!」なシステム。 子供一人一人に向ける時間と労力がと