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米国大学院(修士)の卒論を完成させた話

 9月に入ってから、全ての状況が変わった   多分そんなに変わっていないんだろうが、そう感じるほどに新型コロナは、コロナ病棟だけではなく病院での診療全体と私生活に影響を及ぼしている  子供が常に家にいるとか、今でも冗談(Joke)としか思えない   誰か(子持ちの女性医師)がツイッターで つぶやいてばずってたが 「なんでレストランは空いていて、学校はしまっているのか?」 ほんとにそう。ここまで無責任にも見える行動をとる人が多い米国で、レストランやら空いてたら感染拡大は止められない。で、仕事や生活にもろに影響する子供の学校が休みなのは。。。ほんとしんどい   仕事も今まで以上のストレスがあり、家でも今まで以上に時間が取られ休めないのに 医療者は、精神と身体をすり減らし続ければよいのか?絶対に限界はくるし、自分も実際多くのことがどうでもよくなってきた(精神的な防衛機能) 今まで2年以上にわたり、「人のこと優先」でやってきたつもりだったが 諦める事にした   ちゃんとしたリサーチコラボレーション以外の 同僚の研究や抄録のお手伝いはもうしない 2年間、自分へのメリットはほぼないけど、同僚のしょっっぼい研究を自分の勉強や研究よりも優先してやってきたが それを通してあまりに学んでくれない、結局自分に全部やらせる形になる、そしてFirstとCorrespondingはとっていく 別にそれでもホスピタル・メディシンという領域と、ホスピタリスト科が発展に貢献すること そして将来的にもメンターシップに力を入れたいという気持ちでやってきた が 9月以降一気に余裕がなくなり もう自分のことだけで手いっぱい   ホスピタリスト学会はいつも同僚と10本くらいの抄録を出していたが、今年はゼロ。 研修医や学生に、地方会で発表したやつを提出するようお願いはしたが、多分2,3人しか提出していないかも。彼らももろに影響を受けていて大変なので責められない   残念ながら趣味で1年ほど続けてやっていたQIプロジェクトはストップさせた 協力してくれてる看護師さんに申し訳ない しかし、自分のことに集中することにしたおかげで   教育の修士(Master of Education)の論文と発表を無事終わらせた 発表2週間前にな...

ホスピタリスト地方会での恐怖体験

つい先日ズームでのホスピタリスト学会地方会が行われた ここ2か月は医学校4年生二人と働く通称AIチームか、普通のティーチングチームとばかり働いていたので ついつい調子にのりそれらすべての学生とインターンに一枚ずつ症例報告の抄録を書いてもらい 計7枚の抄録を提出してアクセプトされていた 春に一緒に働いたレジデント3年生にも一つ米国内のデータベースを使ったリサーチプロジェクトを与えていたのと同僚がやったやつも含めて9つの発表があった (そのうちの8つは自分の履歴書のStudent advisingにいれるのでホクホク)   そのうちの一つはコビッド関連の自己免疫性脳炎の症例で インターンもとてもよい発表をして 最終選考にのこり、2度目の発表もこなして 「これは賞とれるな」 とふんでいたが 結果的にどの賞ももらえず… 結果自体に文句はないのだが 同僚が指導した2つの症例報告が2つとも賞をとったのをみて 憤慨   なぜか? その一つは、全体での一等賞を取った症例で心アミロイドーシスの症例だったから まぁぎりよしとしても もう一つは、自分のインターンが取り逃したレジデント部門で賞をとったのは Bacterascites、、、腹水穿刺を血培ボトルにいれたら菌がはえたよ、普通のスピッツのほうからは生えなかったよ、それで治療しなかったら発熱など腹膜炎の症状がもっと出てきたよ という症例 そんなん一般に知れ渡ってることを報告してるだけで なんで表彰されるん????   しかも その同僚は、うちの科で明らかに贔屓されている人で 僕らと同時に入職して2年の間に ありとあらゆる良いポジションをかっさらい 他の人にチャンスが全く巡ってこず 周りからの妬みは大きく その人は去年からすでにこの地方会のポスターセッションのChair(委員長)を任されている …って Conflict of interestバリバリやん  とその日はしばらく他の同僚にそのことを愚痴ったのであった   そして今行われている科内の機会の平等性に関する調査でも 同僚たちはこのこと(この人に対する明らかな贔屓)にもろに触れたらしい  別にポジションを取る分には、その人は悪くないのでいいのだが 今回の件は本人にその意図がないにしてもフェアではないので  今後、...

学生アドバイス・メンタリングも業績の一つ

以前准教授・教授への昇進基準に関するセッションに出席したとき とにかくやったこと全て記録していくことを強調していたが 残念ながら、科の中外で発表したり学生レクチャーする機会は一部の人だけが 何度も何度も同じことを繰り返すことで自分の業績とし 他の人と持ち回りにする気は一切ないらしく このままでは自分に機会が回ってくることはない セッションの中で、他に強調されていたのは 学生とプロジェクトをすることも大学は評価するらしく 学生や研修医のプロジェクトを手伝ったなら分かるように記載するように指導された 去年もすでに症例報告のポスターくらいなら4人を指導したし これがStudent advisingに含められるなら、周りとの差を埋められるかも と思い、今年からは厚かましくプロジェクトのメンタリング・指導することに そしてわずか3か月程度で 簡単なリサーチプロジェクトを研修医一人に提案、データを提供し 学生4人と一枚ずつ症例報告の抄録を書き 研修医3人と1枚ずつ症例報告の抄録を書いて ホスピタリスト学会の地方会に8枚すべて提出 採用されれば、履歴書のStudent advisingの項目が8こ増えるわけだ 流石に今回はやりすぎた感があるが 毎年3-5人指導を目標にやっていけば、1-2年後の昇進審査までには20人くらいは指導できるだろう

そして引っ越しへ。アメリカで家を買う

借家の契約が2年で終わるので 継続して借りる もっと安い他の家を借りる 家を買う の3択を迫られていた こんな田舎で月々2000ドル払っていたので 正直継続して借りるのは第一選択ではなかった(高杉です) ただもっと安い家を、と言っても、一軒家だと月々1800くらいは普通にするのでさほど変わらない ということで、まず家を買う線からあたってみて ダメなら継続にしようと決めた Realtorは妻の知人に紹介してもらった (妻が勝手に紹介してもらったので焦る) そして家を買った同僚から 大学関係者向けに有利なプランを提供している地方銀行の人を紹介してもらい (大学職員は頭金10%でよく、年利も通常より安めという強力なプラン) シミュレーションをしてもらったところ(注:月々の支払には、Mortgageローン+頭金分のローン+家の保険+資産税が含まれているので、ローンだけの支払自体はもっと少ない) 20万ドルくらいの安い家だと(この地域での話)、頭金なしでも、月々の支払が今よりだいぶ少なく 25万ドルくらいの家だと、頭金なしでも、月々の支払が同じか少ないくらい 30万ドルくらいの家だと、頭金なしで、月々2500ドル近くいくことが分かった これは頭金10%での話なので、20%だともっと上がるだろう 頭金は20%いれないと、家は普通買えないが 多くの銀行は医師に対して、最初の家は頭金なしでもローンを組ませてくれる ただし、頭金の20%分は、二つ目のローンとして別に契約し、その年利はメインのローンの2倍近くと高い その二つめのローンを2年から3年かけて払うので、その間だけ月々の支払が格段に増える 頭金を払い終えると、いきなり楽になるシステム この地方銀行の場合頭金10%で良いので、頭金なしでも、普通の家くらいなら月々同じ額を払うだけで購入できてしまうのであった 頭金が払えるなら、いい家が普通に買えてしまう(払えないけど) というわけで2月に4件ほど家を見学したわけだが まさかのコロナパンデミック襲来で その後は見学しづらい状況に 結局どんな条件の家にしたのかはオブラートに包んでおくが 無事月々の支払は同じかむしろ少ないくらいでよりましな家に引っ越すことになった とさ

アメリカで臨床教育医として働くコツをつかんだかもしれない

最近2週間ティーチングチームで働いた 年度の終わりとあって流石に一年生も手がかからず 「教育」の側面に集中できた2週間だった 教育回診は医学生に集中的に質問をし医学知識と目の前の患者のつながりを意識させ インターンはマネジメントプランの設計を中心に質問し 基本ベッドサイドでプレゼンをさせ(3年生も初日から普通にベッドサイドでプレゼンできたのには驚き) 看護師もできるだけベッドサイドに呼び メインの担当医師であることを患者と看護師にも理解してもらう 学生とインターンの熱意がとても心地よく 2週間で学会向けに興味深い症例5つ(多すぎる!)の抄録を書いた 「症例のポスター発表なんて興味あるん?」と聞いたとき はじめは「いやー他のことで忙しい」とか言っていたが 原稿案を提示して「こんな感じの流れだといいと思うけど、これ仕上げてみる?」と聞くと 皆喜んで仕上げてくれた たまたまいいチームでいい患者に恵まれたというのもあるが あれだけ大変だったティーチングチームが 「楽しい」時間になった 時間がなくても各自がニーズに応じて学習できるように パワポを作り始めたり(これはテーマはいくつでもあるので終わりはない) 少しずつレベルアップを感じるのだった そして研修医・学生からの評価は間違いなくよくなっているはず 今年度1年の4年生からの評価のまとめをもらったが かなり難しい学生と働いて、空回りしたこともあったので期待していなかったが すべての項目で最も良い4をもらえていた。コメントもいいこと書いてくれていた。 今ならもっとうまくできると思うと これからが楽しみである

人種差別への抗議運動が活発化する中、科内でも抗議運動勃発!?

人種差別への抗議運動が活発になっているが 病院でもズームでアフリカ系アメリカ人(AA)の病院関係者がどのように感じているのかを理解するために話し合ったり Inequityに関する色々な活動が巻き起こっている 最近、突然科長から「科内で不公平なシフトが組まれている」と 病院に告発 があったので 病院の公平を保つための部署から独自に調査が入る、と連絡があった 科内の外国人医師の間では、もはや共通認識ではないだろうか 「科と大学は特に、外国人医師をリーダーシップや大事なポジションには入れてくれない」 「キャリアを進める上では相当なハンデを負わされている、冷遇されている」 「白人アメリカ人医師にはポジションがあれば自ら声をかけるのに、自分らには声をかけてくれず」 「機会がない!」と訴えれば、「機会はあるから声をかければいいじゃん」と言われ、それが火に油を注いでいるのに気づいていない 「なんで、あの人何も業績がないのに、あのポジションにいるの???」という人がまずまずいる もはやここにきてから、この手の話は定期的に聞くので 皆そう思って、でも黙っているんだろうと思っていたが 誰かが、ついにしびれを切らしたようだ 基本、弾圧されている側は、Job securityの方がまず大事だからとにかくもめたくない (ある同僚は言った、一度でもリーダーシップに異を唱えるなら、最後まで刀は振り下ろさなければいけない、中途半端は何も変わらず逆につぶされるだけだと) 自分も、まずはちゃんと仕事が問題なく続けられて家族を養うことが第一なので 基本、上にはいい顔しかしない(典型的) 仲間内では度々愚痴りあいしてストレス発散していたが 果たしてこの調査はどういう結末を迎えるのか 科長が切られても困るんだよなー  インド人だからビザの大変さをよく分かってくれているので ビザに関する話は細かい説明が一切いらないのだ

やっと医学校の委員会のポジションを得た(2年かかってやっと1歩)

ここ2年、空きの出たポジションは病院側・医学校側に限らず募集要項に当てはまるやつは片っ端から応募してきた そして片っ端から落選してきた 科の中の委員会はリクルート委員会、リサーチ委員会に去年から採用してくれていたが 今年に入ってようやく病院全体のSafety委員会に採用され そしてついこないだ、内科のプログラムディレクターをやっているベテラン同僚から 「○○の委員会に応募してたでしょ?近々良い連絡が入ると思うよ」と不意に言われ 「?」「なんにでも応募してるから覚えてないけど、聞き覚えはあるねえ」 とほんとに覚えてなかったので適当な返事をしていたら 本当に医学校から委任状を添付してメールが来た 学生の進捗と進級を審査・助言する委員会 的なものに応募していたのね てか、その同僚が委員長をやっているからこのことを知っていたのか やる気ねーなこいつ、と思われたことだろう とにかく、ついに医学校側へ絡んでいくきっかけをつかんだ いいつながりができるとよいが

アメリカ大学院・夏学期はたったの1か月[SEM]

夏学期はPhDのためのSEM(Structural Equation Modeling)とMasters degreeの修士論文を取っている。 修士論文は研究を進めるだけで課題はない 実質3コースを取っていた春学期に比べれば気持ちはだいぶ楽ではあるが SEMは通常3か月以上かけてやる内容を6週間でやるので、6月はSEMだけに集中することになりそう さらに8月に大学とは関係なくMany-facet Rasch measurementのオンラインコースをとる 500ドルほどかかるコースだが、毎年3000ドルまで使える生涯教育用経費から出してもらったので実質タダで受けられる 春学期以降、Psychometrics関連のレベルアップ度が半端ない とここで脱線 ちなみに、生涯教育費の毎年3000ドルは多いようで、アカデミアで活発にやっていきたかったら少ない額だ 例えば、医学教育系学会とホスピタリスト系学会の年次総会に出たかったら、その時点で3000ドルを超えるので、自腹が出てくる 3000ドルは実質、学会の参加費と旅費だけで消える 准教授、教授を上がるにつれて生涯教育費は増えるらしいので さっさと准教授へ昇進したいところだが 昇進審査は今のポジションで5-6年たってからが基本で それよりも早く昇進審査に申し込むには色々承認を得る必要があるらしい レジデント終了してすぐにホスピタリストになった人たちは かなり若くして准教授に昇進しているわけだが (例えば、自分なら今年がホスピタリスト合計5年目なのでアプライできる) 自分のように2年フェローシップ兼講師をやった人にとっては 2年遅れをとってしまう形になるがこれは致し方ない

バディ・ホスピタリスト制度[6月から7月にかけて10人以上の入職者が入ってくる]

内科レジデンシーの要職のポジションはやはり生え抜きの人二人の手に渡り いつまでたっても卒前・卒後教育の裏側まで見れる状況は望めないことに飽き飽きしている 最初は「一緒にプロジェクトをやることで人脈を作ろう」と思っていたが 他に豊富な経験を持つ外国人医師を差し置いて生え抜きばかりを優先する方針が明らかすぎてそんな気もうせている 多様性と多様な能力を重んじないから、新しい意見やアイデアが出にくいのが分からないのだろう 最近では、内科レジデントが、Continuity clinicを持っていないと聞いてもはや憤慨した 内科のトレーニングなのに、自分の患者のパネルがない??? 一体どんなトレーニングだ? まじめな話をすると、指導医の患者を診させてもらうらしい それ医学生教育のレベルやん ただ外来教育の時間を増やせばいいってもんじゃないだろうに 生え抜きしかレジデント教育に深くかかわらないから こんな時代遅れな教育システムがまかり通るんだよ ここに来る前も、レジデンシーの全米ランキングはそんな高くないと耳に挟んでいたので「ほらみたことか」くらいの気持ちもあるが、同時にがっかりした 欲している機会をもらえない一方で、別に欲したわけではないが、いい機会はちょくちょく増えてきた PhDの他の中国人学生からリサーチグループに声がかかったり 病院全体のSafety委員会に関わったり そして、今週も、6月から7月にかけて続々入職してくるホスピタリストの一人のメンター[バディ・ホスピタリスト]に勝手に指名された。 10人以上入ってくるものの、メンターは1対1でつくので、 70人近くいる同僚の中の10人程度には選抜された形だ 研究をやりたい希望のある人らしいので(だから自分を選んだのだろう) 彼を成功させれば自分の成功にもなる ただ最近、大学や科に対して失望することもままあるので 自分の目標をぶれずに持ち続けることが重要だろう

科内のリサーチ部門で表彰される

最近は感情を日記に書く気分にすらならない これはいいことなのか悪いサインなのか知らないが 色々な事に集中して取り組めているのは悪くない 4月5月のふりかえり 4月の3週間の休暇の予定が新型コロナで全てキャンセルとなり ひたすら家でゴロゴロ…など性格的にできず アメリカ大学院生らしくひたすら勉強とプロジェクトに取り組む まずは、IRTコースの最終プロジェクトを終わらせ、Grade Aを取る 次に、Quasi-experimental designコースの最終プロジェクトを終わらせ、これも無事Grade A。 ホスピタリスト科の年度末の表彰式でOutstanding scholar部門で表彰される 投票制で、今年はほとんどの部門が2位以下との差が大きかったらしいのはありがたい あまり嬉しいという感情が起きないのは 自分がまだ目標を達成できていないからだろう 病院としての取り組みであるSafety委員会的なものに科を代表して参加し始める 実はこれが人生初めてのEnterpriseレベルのCommitteeの仕事かな? ちょうど看護師たちと取り組んでいたQIプロジェクトにつながる内容なので手を挙げたら科長が推薦してくれた これを機に、コロナ対応でストップしていたNurse-Physician Collaborationを改善するためのQIをようやく再開することになった でも看護師も医師もいつもより高いストレスと疲労の中働いているので無理強いはできない 他の大学院生(中国人)二人からナンパされる 以上に忙しかった春学期が5月初旬で終わり生活が一気に楽になったのもつかの間 同じコースをとっていた中国人二人からメール やあ、こんなお願いするのはずいんだけど 一緒に研究・論文執筆するチャンスをもらえないか? だと。 まさか、授業中の発言や態度がこのような形で返ってくるとは思いもよらなかった これは自分が同僚数人とやっているリサーチのPeer coaching活動と似たグループへのお誘いだった 結構目標が高いので、自分の尻を叩いてもらう(卑猥な意味ではなく)のは良いことだろう 他の二人のプロジェクトにも参加できるし ということで、取り組んでいる研究・QIの数が増え続けることとなった すでに10個近く、これからさらに増えそう これからもリサーチコラボは勢いを増しそうだ

同僚とやったリサーチがアクセプトされた?

同僚にばったり会った時に「あーそういえば例の論文、アクセプトされたはずなんだけど、それから音沙汰ないんよねー」と言われた それ、どういう意味? どうなったか分からないのが一番恐ろしいやん ちゃんとしてほしい 同期とやっているリサーチラボ ケースレポートに関する議題は、インド人同僚に任せる事になった そして原稿を次の月のミーティングまでにしょぼくてもいいから書く とアクションプランを決めて もう少しで2か月ですよ ちゃんとしてほしい  毎年年度末(6月あたり)に、科内で表彰式があるが 今年はスカラーシップ部門にノミネートされていた ノミネートされた人の中では、自分が一番貢献していると正直に思ったので 自分に投票した というか自分に投票できないようにしてないのね 特にフェローシップに進むことを目標にしている人たちは リサーチやアカデミックなことをするサポート体制がゼロだゼロだと嘆きながら 自分達で他の科からリサーチメンターを見つけてリサーチするような状況なので 皆で もっと頑張ろうよ 皆で 自分たちの科をもっとアカデミックにしようよ とかれこれ2年くらい同期とリサーチラボをやってきたが まだまだ道半ば 自分の十分なレベルアップにはあと1年以上は必要なので もどかしい 今年はすでに13人採用が決まっているので つまり13人はいかなくてもそれに近いくらい6月に辞めるってこと? しかも、まだ辞める可能性のある人が3-4人いるらしく 明らかに科の崩壊は進んでいる 10%以下の新陳代謝は必要だと思うが、20%近くが変わるのはさすがに極端すぎるぞ 今後はどんどんリサーチクエスチョンをためていって 大抵の解析も自分でできるようにして リサーチの経験と論文の業績をあげたいという人がいたときに 「こんなトピックならサポートできるけれど」と サポートとリサーチメンターシップを提供できる環境を さっさと作らなければ せめてフェローシップでやめていく人たちの一部が 「ここに来て正解だった」と言ってくれるようになるのが  第一段階だろう

ホスピタリスト学会のリサーチ委員会2期目に突入、しかし心境は複雑

学会の委員会は毎年応募して選ばれる必要がある また次の1年も委員を続けられるようにリサーチ委員会に応募していた 「残念ですが選ばれませんでした」 とメールが来て「あれ?基本的には更新できるって言ってたのにな」 と不思議に思っていたが、まあ貢献度が低かったのだろうと諦めていた 数日後に事務の人から 「間違ってRejectのメールが数名に行ったようです。継続を希望した人は全員採用されています」 と連絡があった。 Rejectメールを受け取った人とそうでない人の差を教えてくれ  と悶々とするのであった。

Item response theoryとQuasi-experimental designのコースを受講中、これから終盤へ

1月に春学期が始まってから毎日が勝負のような生活が続いていた ので日記は実質引退していました。 今学期(1月初旬から5月初旬)は、 Item response theoryとQuasi-experimental designの重たい2つのコースをとりつつ、 PhDのアドバイザーである教授のラボにも(単位なしで)毎週でて、さらに、 4月の医学教育系の年次総会でのワークショップ、 3月に教育学部でのItem response theory入門のプレゼン、 4月にホスピタリスト学会の年次総会でのポスター発表、 本の執筆、 同僚の研究の手伝い、 看護師と同僚で始めたQIを フルタイムのアカデミックホスピタリストとして働きながらやってみたわけだが   本当に日記を記す時間すら惜しむような生活をしていた そして、今週は大学が1週間春休みなのと まさかのコロナパンデミックで、4月の学会が全て中止 になり😭😭😭 ワークショップの準備を辞めたことで 少しだけ仕事が追い付いてきた 疲労も溜まっているので、日記を書くことで少しの現実逃避。 幸い09年に医者になってからというもの、毎年色々なことがあり続け、10年以上たった今でも毎年ジェットコースターのように過ぎているが 2020年に入ってからは特に色々な事が起こっているように感じる。 まずは今学期は実質大学院3コースを取っている こと(ラボは単位申請していないが)。19年の夏学期と秋学期はどこまでできるのか自信もなく、おとなしく1コースから1.5コースくらいに制限していた。 そして今学期 人生初めて、アメリカ大学院のクラスルームでの授業を受けた わけだが (これまではアメリカの大学院はずっとオンラインクラス一筋だった)  学生は中国出身の外国人が結構いて、そのほかの国からの外国人も合わせるとクラスの半分以上は占めているように思う。 アメリカの大学の授業は皆ディスカッション力が凄いんだろうと勝手に想像していましたが、 結構みんなおとなしい 。 一部の人は結構質問はするので、質問の質によって優秀そうかどうかわかるが、 正直、自分は中の上かそれ以上にはいそうな気がしている。 医学生や研修医とのやり取り、その中でのティーチングの方がはるかにスリ...

ついにナショナルデータベース解析に手を出す

実はフェロー時代に、米国のナショナルデータベースを用いた短い論文を発表している しかしこれには裏があり、勉強のためにその当時ナショナルデータベース解析をいくつかやっていた人がメインでやった研究に混ぜてもらって、論文化を手伝ったものの、実際のデータ解析はその人がやっていた 大学院で 統計のコースを取るだけでは、コモンに出てくる解析の全てはマスターできないことに気づいたので 自分でデータベースを買って、もっと解析を自分で勉強しようと考えたわけだ すると早速、同僚の一人が「こんなアイデアがあってチャートレビューしようとしてるけど、これってデータベース使ってできちゃう?」 と相談してきたので 診断名のリストICD10コード で必要な患者が見分けられるかを確認して 「できそうだね」  とデータベースをいじってみた フェローシップでエクセルやSPSSを時間をかけて周りをして自分で勉強したかいがあった すぐに、研究に必要なデータを抜き出し、解析に必要な変数をつくり 結果まであっというまにできた すると同僚はすでにイントロのところは書いてあったらしく、ディスカッションを1日で書き上げて送ってきた そのあと、何度か結果や解析のアプローチについてメールでやりとりして 方法論と結果のところを、書いて、最初の世間話で始まったデザインから論文化まで2週間以内に完成 今回も解析自体はシンプルなもので、Chi-square、Cross-tabの使い方を間違っていないか、いろいろ調べて確認した程度だが シンプルな解析は、普段何気なくやっているから、それがメインの結果になると逆に気を使うし、本当に完璧にできているか、全く分からない レビューの過程で、また色々勉強できるかもしれないので、いい経験になりそうだ

同僚とやった研究が良い所の雑誌にアクセプトされた件

去年の夏に同僚とやった研究をホスピタリスト学会の地方会に出した話をしたかもしれないが その後日談 8月だったか9月だったか、論文化できないか相談を受けていたが 内容がシンプルすぎるから、しょぼいオープンアクセスに出すほかないんじゃないかという 話をしていたところ いい所の雑誌に、ほぼ同じ内容で、少しPopulationが違う研究がメイヨ―クリニックから発表されたのを発見 ほんとにたまたまのタイミング 結果も結構異なっていたので、「このタイミング、この雑誌しかない」ということで  同僚が適当に抄録を伸ばしたものを、自分が提出可能な状態にして、データの解釈とデータの表をきれいにつけて そのおかげで(というのも同僚が後でとても感謝していたから) 短い研究レターにして9月中に提出したか、10月頭だったかタイムリーに提出できた   今の今まで連絡がなくすっかり忘れていたが 年が明けてすぐに、同僚から「突然だけど、アクセプトされた」と喜びのメールがきた ここで凄いのは、自分達の研究をもうちょっと頑張ってやったような先行論文が、ずばりのタイミングで発表されて そのタイミングで論文化の話をしていたおかげで、それを1か月以内に発見し 速攻で論文化したタイムリネス しょぼい研究でも面白いと思ったら手伝っとくもんだな