■Fenwickの経験に関する5つのPerspectives
1 実際の経験へのReflection(Constructitivist theory)
2 実際のコミュニティーのPracticeに参加する(Situational theory)
3 無意識の欲求や恐れとコンタクトする(Psychoanalytic theory)
4 社会の常識への抵抗(Critical cultural theory)
5 認識と環境の生態的関係を探求する(Complexity theory)
1は学習は個人の中のReflectionで起こる、2は社会の中でのPracticeに参加することで起こる、3は無意識が学習に影響する、4は批判的に物事を判断することで世の中の常識を変えようとする中で人は学習するというもの、5は学習はDynamicでComplexな関係の中で、Interactionすることで起こる、というもの。どれも一つだけの理論では全体を捉えることはできず、Fenwickのいうように、色々な味方があるとまとめる方がより正しいように思う。
*経験と学習の関係性
John Dewey(1938)の観察:全ての教育は経験からくるが、全ての経験が平等に、また本当に教育的だとは言えない。学習が経験から発生するには2つの原則が必要。
Continuity:現在の経験が、過去の経験とリンクされ、将来の適応を考えることで連続性が生まれる
Interaction:経験は自分と自分の周りの環境の間のInteractionで起こるもの。
*Kolbが2005に言ったのは、学習はOutcomeではなくProcess、学習は再学習(Relearning:学習者の考えが引き出され、議論、洗練されること)、学習は対話的に反対する物事の考えや適応を解決することで起こる、学習はHolistic、学習は学習者と環境のInteractionで起こる、学習はConstructivisitの性質であること。
■Experiential Learningのモデル
ここでついにKolb’s cycleの登場。Kolbの他にもモデルが多くあるが、簡単かつ実用性でいうとやはりKolbがも最も使いやすそう。Kolbは割愛。Kolbへの批判としては学習者のコンテキストが含まれていないこと。以前学んだJarvisの学習モデルは、Kolbとよく似ており、さらに学習者の持つBiographyの影響も含まれている。
Experiential LearningにはNon reflective Learning(日本の医療現場でありがちな見よう見まね的学習)とReflective Learning(経験を計画、モニター、反省する学習)とある。
Jarvis曰く、経験があればあるほど、その経験から学ぶ可能性が減る。さらに人は親しんだものを選ぶ傾向があり、新しい学習を自分で否定しがち。まさにその通りだと思われる。この言葉はトイレの壁にでも貼っておきたいくらいだ。
*ここからは違うモデル。Boud・Keogh・Walkerのオリジナルモデル
1 Returning TO and replaying the experience
2 Attending to the feelings that the experience provoked
3 Reevaluating the experience
2では、Negativeな感情と向き合って、学習のためにはそれを脇に置くという過程が必要。それが起きなければ学習はブロックされる
3では、Association、Integration、Validation、Appropriationの過程が関与する。これはKolbのReflectionからConceptualizationに起こることに似ているか。
Beard・Wilsonはクラスルームでの感情の扱い方について議論した、が、医学教育の現場ではとても使わなそうな活動なので割愛。Inner
ruleをWritingし、Non blamingな方向へModifyする。
*Usher・Bryant・Johnston(1997)の“Map” of Experiential Learning model
Situate or contextual theoryに近いスタンス。
他のモデルはSelfに重きを置きすぎている、経験をMaterial to be acted up
on by observation and Reflectionと考え、彼ら曰く、Selfは文化的歴史的に異なるので、経験をText
to be used in Learning、さらには解釈され、その意味に最終解はない、とみなすべきという立場らしい。
Autonomy-Adaptation(Autonomyは自分、AdaptationはPublic:Act)の縦軸と、Application-Expression(Expressionは自分、ApplicationはPublic:Application)の横軸で4つのタイプの学習に分けられる。
Lifesytle Practicesが右上:AutonomyとExpression
Vocational practiceが左下:AdaptationとApplication > 外での適応
Confessional Practiceが右下:AdaptationとExpression > 外でのSelf improvement
Critical Practicesが左上:AutonomyとApplication > 適応するよりはAct for change
■教育者の役割
Contructivisitレンズ:構築された知識を確認しつつ、Critical Reflectionを促し、学習者のAssumptionに疑問を投げかける
ここで教育者は、FacilitatorにもCatalyst(Role
play or problem based Learning)にも、Coach/Mentor(Coachingは特定の技術学習、MentorはLife
guide)にもなりうる。
Reflectionを強調するツールとしてはポートフォリオ。
Situative frameworkレンズ:Community Practiceを体験させる。そこでConfidence
competenceのない状況で、Just-in-timeアシスタンスをしてあげ、自信を持って行動できるようにする。
Psychoanalyticレンズ:学習を邪魔している心理的Conflictの分析を手伝う。方法として、学習の邪魔になっている感情をUncoverするマテリアルを用意する、仕事で最も楽しいこと、不満なこと、不安なことをいくつか質問する、学習者い課題やクラスルームで、経験した感情について言ってもらう、など。
Critical cultural レンズ:学習者がPower relationshipの影響について考えるのを手助けする。学習者の抑圧への抵抗をサポートし、解決に向けてあがいている時に先を見据えるのを手助けする。方法としてはProblem-Posing。一般的な原因と、これらの問題の結果を特定するのを助けてあげる。学習者が状況や仕事について解決への糸口をCritically
analyzeするのを応援する。教育者としては、問題に気づかせ、問題への解決法を見つけるのを助ける。
Complexity理論レンズ:「Seeking change within Complex
systems」教育者の役割はInterpreter。学習者がComplexシステムの中での変化を理解するのを助ける。他にも、Powerの不均衡や安全でない状況ができるリスクを分散しつつ、新しい可能性について注意を向けてあげる。
Reflective Practice
「Deliberate pause to assume an open Perspective to allow
for higher level thinking processes.」「Gain deeper insights that lead to
action」が目的。
要素として、
1 Deliberate slowing down to consider multiple Perspectives
2 Maintain open Perspectives
3 Active and conscious processing of thoughts(分析、メタ認識)
4 Examine Beliefs, goals, Practices
5つのOrientation
1 Immediate:Surviveすることに集中している人。Reflective
Practiceしない
Social needsをPersonal needsよりも優先する人たちは2、3。仕事環境に不満があったとしても、システムの中で働こうとする。
2 Technical:ReflectionをPracticeを導く道具として使う。通常、もともとあるガイドラインやStandardを基準とする。
3 Deliberative:Educational settingの範囲で、個人的な意味の発見、課題、評価することを強調。この人たちは、Humanistic、コニュニケーションを重視し、学習者の態度や価値を重要視する。
Educational PracticeをLiberating(自由になること?すること?)と見る人は4、5。
4 Dialectic:Authorized organizational structuresのlimitationだったり、仕事・職場に不満があると、それに関連したPolitical and
Social issuesに注目しPolitical awareness and activismを促す。
5 Transpersonal:Universal Personal liberationが基らしい。「Organized Reflection」は、グループでStatus
quoに対して批判的疑問を投げかける、Collaborative entityの中でReflectionが起こる。
これらは一人に一つずつ備わっているわけでなく、Dominantなものがあるけれど、いろいろなOrientationを認識または持っていることが良い。
Reflection on actionとReflection in action
この二つは、どのReflective Orientationでも共通してある。
Reflection on actionは、Eventがあった後に振り返る。経験を振り返り、解釈して、次どうするか。Kolbのモデルなどなどに反映されてる。感情も大事。
Osterman and Kottkamp(2004)は、Espoused theory(Beliefs/Intent)とTheories in use(What
they actually did)の差異に気づき、ActすることがReflective Practiceと説いた。これはPracticeに関して何か改善できるところがあるというFeelingから始まる。
Reflection on actionの4ステップ
1 Pick an Event and ask what happened
2 Analyze and interpret the event
例:Why did things happen this way?Why Did
I Act the way I did? How did the context affect the experience? Did
past experiences affect the way I reacted?
3 Make sense of the event
例:What have I learned from the Event? How can
I improve? How might this change my future thinking・Behavior?
4 Identify Implications for action
例:What will I rememberto think about the next time?
How could I set up
conditions to increase the likelihood of success?
Reflection in actionは実際やっている最中に考えること。Needsや状況によってTeaching
approachを変えることなどもそう。しかし、Reflection before action・Preparationも含んでいるように思うが。
Situated cognition
今までの理論は全て、経験から学習者の頭の中で学習が起こる、または経験が学習の触媒になる的なスタンスだが、これは経験自体が学習と切っても切れないというスタンス。学習はInteactionやSocial environmentを含む。ただ実用的な理論ではないという弱点がある。
すべての学習はSocially organized activityをInvolveするという立場に立つと、複雑な環境でどのような指導をするかでなく、どのような複雑なSocial activityを提供するか、どんな参加の仕方をさせるか、どの順番で与えるか、が問題となる。
Authentic experienceを実践するときに有効な方法として以下の二つがある。
Cognitive apprenticeships
学習者にやっていること、学んでいることに関して様々な考え方を教えてあげること。
Brandt, Farmer, Buckmasterの5Phaseモデル
1 Modeling:言葉でやることを説明
2 Approximating:学習者がDoingして先生がSupport・Coachingする(Scaffolding)
3 Fading:Withdrawing Scaffolding
4 Self-directed:Supportは要求された時のみ
5 Generalizing;New situationでSkillを試す段階
これはSelf directednessやLearner developmentと大体同じコンセプト
Anchored Instruction
Sustained experienceを提供することで、問題に取り組み続けることができる状況を作ってあげる。Videoシリーズを提供するなど。
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