15年に渡ってこの大学で行われているという
他のコースや臨床実習ではカバーされない
Hidden Curriculum、特にProfessionalismについて
午後半日を使った医学校3年生向けワークショップに参加
200人以上の生徒が入れる大きな会場で
7−8人ずつに分かれてテーブルに座っている
そこに教員が一人ずつつくわけだが
28テーブルくらいあったので
教員もそれ以上はいたということになる
セッションの前に教員向けのファシリテーター訓練があり
といっても説明と質疑応答のみ
いまひとつ全容が見えないまま会場へ出向く
割り当てのテーブルを探すと
青いファイルの中に
思った以上に様々な用紙が入っており
もちろんどれをどう使うかの事前説明はなし
…結構ナーバスになる
まずは全体のラージグループでのイントロダクション
(全く頭に入ってこないし、あまり効果的でもなかった)
そして90分間のテーブルごとのスモールグループ・ディスカッションへ
まずは自己紹介したのはいいが、生徒の自己紹介をしてもらうのをすっぽかして
(周りのテーブルからも自己紹介している感じは聞こえてこなかったが)
到達目標(Objectives)から役割分担を終わらせて(筆記、タイムキーパー、症例を読む人、後で発表するプレゼンター)
早速ディスカッションへ
到達目標を言う時に、ファシリテーターはプロフェッショナリズムを教えるためにいるんでなく、君らと意見交換しながら一緒に学ぶためにいるからね、と事前に教えられたポイントを押さえておいた
アンプロフェッショナルな状況は常々起こり、その一番の被害者は大体ヒエラルキーの一番下にいる医学生になるので
こういうセッションをすると、不快に思う生徒もいるらしい
というのが理由だったか
実際のディスカッションは、まず一枚の紙に、2−4行程度のアンプロフェッショナルな行動の短い事例が10個くらい書いてあり
(各テーブルで順番や内容が異なっているらしく、ファシリテーターもここで初めてどんな事例かを知るので不安になる)
まずは一番上の事例から始める
プロフェッショナリズムの6つの要素から
2つ軸となる要素を選ばせ
生徒の視点で議論するか、それともレジデント、指導医の視点で議論するかを選んでもらう
上記を選択したら、二つの要素からできる4つの組み合わせ
例えば
(高)リスペクト・(高)利他主義
(高)リスペクト・(低)利他主義
を一つずつ選んで
自分がその生徒の立場だとして
どういった行動、発言、アプローチをするか具体的に
議論していく
例えば嘘をついたレジデントに対して高リスペクトな行動をするなら、公衆の面前で過ちを指摘しない、かつ患者に対して高利他主義なら、嘘が患者に害を与えないために過ちを指摘せずにXXする、など
このように誰に対してのプロフェッショナリズムかでも意見は変わるので
答えなど一切ない まさに自由な議論の場
いつも感心するのは
米国の学生は、本当に議論するのに慣れている
自分は医師人生で、プロフェッショナリズムのワークショップなど初めて体験しているが
彼らも同じ状況で、しかも経験が少ないにもかかわらず
明らかに躊躇しながらも
自分の意見をすぐに言い始める
それに乗っかったり
自分はこう思うな、と違う意見を述べてみたり
別にファシリテートしなくても
調子のいい時は聞いているだけで良い
具体的でないアプローチを言う人がいたら
フォローアップの質問を入れて意見を引き出すようにと
事前に指示があったが
その必要が滅多になかった
(あっても結構テンポ良く議論が進むので困難だが)
やはり普段犠牲になりやすい学生だけあって
レジデントの関係性
指導医との関係性
で意見が変わってきたりと
強烈に新鮮な学習の機会になった
(学生の生の意見がここまで聞ける機会は滅多にない)
そして、4つの組み合わせの状況についての議論が済んだら
次は、違う2つの要素を選んで同じ議論をくりかえす
そして、今度は、別の視点(例 生徒から指導医)で同じ議論をくりかえす
それが終わったらやっと次の事例へ
事前訓練では、1症例10分くらいとかいっていたが
しっかり議論し尽くそうと思ったら15分は必要だった
(事例と要素のチョイスによる)
別に何事例やるといったノルマはなく
議論を深めることが大事と言われていたので
時間のプレッシャーもなく
有意義な時間だった
このセッションを勧められた時
指導医がとても勉強になる
と聞いていたから参加したが
本当にためになった
そしてなぜ去年誘われなかったのかと憤慨した
最後の最後に、3時間ずっと隣に座っていた女子学生に
あー、あなた覚えてるわー!
産婦人科をローテしてた時にあったわねー
と言われ、うーーんとしばし悩んで考えていたら
分娩に立ち会ったメガネをかけた女医さん
であることに気づき驚いた
セッションではメガネをかけておらず
分娩室では相当控えめだった態度も
セッションでは結構ふてぶてしい態度だったので
全く気づいていなかった
てか学生だったんかい😐相当長い時間をかけて縫合していた理由が判明した
他のコースや臨床実習ではカバーされない
Hidden Curriculum、特にProfessionalismについて
午後半日を使った医学校3年生向けワークショップに参加
200人以上の生徒が入れる大きな会場で
7−8人ずつに分かれてテーブルに座っている
そこに教員が一人ずつつくわけだが
28テーブルくらいあったので
教員もそれ以上はいたということになる
セッションの前に教員向けのファシリテーター訓練があり
といっても説明と質疑応答のみ
いまひとつ全容が見えないまま会場へ出向く
割り当てのテーブルを探すと
青いファイルの中に
思った以上に様々な用紙が入っており
もちろんどれをどう使うかの事前説明はなし
…結構ナーバスになる
まずは全体のラージグループでのイントロダクション
(全く頭に入ってこないし、あまり効果的でもなかった)
そして90分間のテーブルごとのスモールグループ・ディスカッションへ
まずは自己紹介したのはいいが、生徒の自己紹介をしてもらうのをすっぽかして
(周りのテーブルからも自己紹介している感じは聞こえてこなかったが)
到達目標(Objectives)から役割分担を終わらせて(筆記、タイムキーパー、症例を読む人、後で発表するプレゼンター)
早速ディスカッションへ
到達目標を言う時に、ファシリテーターはプロフェッショナリズムを教えるためにいるんでなく、君らと意見交換しながら一緒に学ぶためにいるからね、と事前に教えられたポイントを押さえておいた
アンプロフェッショナルな状況は常々起こり、その一番の被害者は大体ヒエラルキーの一番下にいる医学生になるので
こういうセッションをすると、不快に思う生徒もいるらしい
というのが理由だったか
実際のディスカッションは、まず一枚の紙に、2−4行程度のアンプロフェッショナルな行動の短い事例が10個くらい書いてあり
(各テーブルで順番や内容が異なっているらしく、ファシリテーターもここで初めてどんな事例かを知るので不安になる)
まずは一番上の事例から始める
プロフェッショナリズムの6つの要素から
2つ軸となる要素を選ばせ
生徒の視点で議論するか、それともレジデント、指導医の視点で議論するかを選んでもらう
上記を選択したら、二つの要素からできる4つの組み合わせ
例えば
(高)リスペクト・(高)利他主義
(高)リスペクト・(低)利他主義
を一つずつ選んで
自分がその生徒の立場だとして
どういった行動、発言、アプローチをするか具体的に
議論していく
例えば嘘をついたレジデントに対して高リスペクトな行動をするなら、公衆の面前で過ちを指摘しない、かつ患者に対して高利他主義なら、嘘が患者に害を与えないために過ちを指摘せずにXXする、など
このように誰に対してのプロフェッショナリズムかでも意見は変わるので
答えなど一切ない まさに自由な議論の場
いつも感心するのは
米国の学生は、本当に議論するのに慣れている
自分は医師人生で、プロフェッショナリズムのワークショップなど初めて体験しているが
彼らも同じ状況で、しかも経験が少ないにもかかわらず
明らかに躊躇しながらも
自分の意見をすぐに言い始める
それに乗っかったり
自分はこう思うな、と違う意見を述べてみたり
別にファシリテートしなくても
調子のいい時は聞いているだけで良い
具体的でないアプローチを言う人がいたら
フォローアップの質問を入れて意見を引き出すようにと
事前に指示があったが
その必要が滅多になかった
(あっても結構テンポ良く議論が進むので困難だが)
やはり普段犠牲になりやすい学生だけあって
レジデントの関係性
指導医との関係性
で意見が変わってきたりと
強烈に新鮮な学習の機会になった
(学生の生の意見がここまで聞ける機会は滅多にない)
そして、4つの組み合わせの状況についての議論が済んだら
次は、違う2つの要素を選んで同じ議論をくりかえす
そして、今度は、別の視点(例 生徒から指導医)で同じ議論をくりかえす
それが終わったらやっと次の事例へ
事前訓練では、1症例10分くらいとかいっていたが
しっかり議論し尽くそうと思ったら15分は必要だった
(事例と要素のチョイスによる)
別に何事例やるといったノルマはなく
議論を深めることが大事と言われていたので
時間のプレッシャーもなく
有意義な時間だった
このセッションを勧められた時
指導医がとても勉強になる
と聞いていたから参加したが
本当にためになった
そしてなぜ去年誘われなかったのかと憤慨した
最後の最後に、3時間ずっと隣に座っていた女子学生に
あー、あなた覚えてるわー!
産婦人科をローテしてた時にあったわねー
と言われ、うーーんとしばし悩んで考えていたら
分娩に立ち会ったメガネをかけた女医さん
であることに気づき驚いた
セッションではメガネをかけておらず
分娩室では相当控えめだった態度も
セッションでは結構ふてぶてしい態度だったので
全く気づいていなかった
てか学生だったんかい😐相当長い時間をかけて縫合していた理由が判明した
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