カリキュラムを作る際の第1ステップが終わった。
レポートを書いてアップロードするわけだが、今回は大きな誤算があった。
先週は月曜から金曜まで手技科を回ることが決まっており、さらに、その前の土日は病棟カバーの日勤、手技科の後の土曜(一昨日)も病棟カバーの日勤を予定していたので、1週間は何もできないことを想定して、先々週にできるところまでレポートを進めておいた。
正直終わらせておくこともできたが、提出期限の日曜(昨日)1日あれば十分だろうということでほかの仕事を進めることにした。
ところが、土曜日の病棟カバーがかつてないほどに忙しく、日曜も疲れを引きずって日中の大半を寝て過ごすことになった。締め切り2時間まえになってからエナジードリンクでドーピングしながら書き上げたが、2時間はさすがに予定外。短い時間なのでちょっと雑な仕上がりになってしまった。
アップロードした時間が提出期限の時間を5分過ぎているのはまあよしとしよう。
ここでためになったのは、カリキュラムを考える際の一番最初は、healthcareのレベルで何が問題なのか?という究極的な問題を見つけることだ。結局、何のためにカリキュラムを作るのかというと、最終的に患者さんに利益がないと意味がない。
テキストの一例では、院内の心肺停止とその対応が問題となっており、レジデント達の急変対応へのアンケートでもコンフォタブルにできないと思っている人が多いとのことで、シミュレーションを用いたトレーニングを始めることにした、といった内容があった。
他にもカリキュラムの作り方は色々あるようなので、ここらへんはアウトアム重視の米国ならではなのかもしれないが、自分はすごく納得した、というか、自分はもうすっかり実践重視のアメリカの考え方に馴染んだということだろうか。
もちろん、カリキュラムを変えたところで、院内の蘇生率があがるかは保証できないが、トレーニングの質が上がる可能性があるのであれば、アメリカではどんどんこうした改善に向けた活動は各施設で行われる。論文になるかどうかは大事だが、それが目的ではない。日本では、100個くらい論理に乏しい理由を並べてできないと言われるんだろうな。
ここの時点で、関連する論文を調べたりといった情報収集もしっかりやらなければいけないのも興味深い。基本的にはリサーチを始めるときとすごくにている。
そして、現在のアプローチと、理想的なアプローチについて深く考え、その違いと改善に必要なアプローチを、各ステークホルダーレベルで考えて文書化しておく。
こういうプラニングの段階の作業は楽しい。今後のステップでは、実際に関わる人たちから情報収集収集が始まっていくのでもっと大変だろうな。
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