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医学校4年生向け心電図レクチャー

去年4年生に心電図レクチャーしてからと言うものの

ずっと4年生向けのレクチャーのお声がかからなかったものだから

てっきり評価が低く見捨てられたのだろうと思っていた。

ペーパー上での評価は平均以上だったはずだがその程度では御呼びでないのだろうと。

先月、最近レクチャーのお誘いが来なくなってるとプログラムディレクターに言ったところ、どうも事務の人に忘れ去られていただけのようだった。

1年ぶりの心電図レクチャー

しかも前回は大学院も通い始めたばかりだった

今では効果的なレクチャーを計画し、準備し、実行するための知識がある

そうだ、絶対前回より良くなるはずだ!

と、圧倒的な自信と大学院の課題が進まないという悲壮感と共に

今まで蓄積したツールを使いながら準備してみた。

去年も結構頑張って準備したと思ったが

今回の方がはるかに時間がかかった

間違ったことを教えないようにテキストを確認したのもあって

60分の講義の準備に10時間くらいはかかっただろうか?
(日曜午前と月曜午前を丸々使った)

まずは、レッスンプランをワードの表を埋めていく形で

達成可能な目的(Learning objectives)を書き
カバーするトピックを書き出しBlueprint(青写真)を作っておき
それらを3つのテーマ、セクションにわけ1セッション15分くらいに設定し
3セッションで始めのイントロ部分、セクション間の休憩、クロージャーの部分を含め60分にする
使いたいテクニックや方法、テクノロジーを考えてメモ

大学院外では初めての実践であったので
ここで思ったより時間がかかったが
これは効果抜群だった

実際のスライド作りに入った時に
適当に作るのではなく
レッスンプランに沿って粛々と作るだけになるので
忘れたら次なにをするかすぐに確認できるし
成人学習理論やらを適応したスライド作りに集中できた

当日、お腹の調子が悪くご飯もろくに食べずに臨んだので

声の張りもなく、カミカミな部分も多くなったが

明らかに生徒たちの食いつきが良かった

レベルも丁度良いと良いフィードバックももらえた

改善点は、心電図をプロジェクターに映すだけでなく

生徒たちのタブレットやパソコンで見れるようにしてほしいと

ありがたや。

いちいちメールで配布するのは面倒なので

簡単にアクセスできるようなプラットフォームを決めておくか
(Google docsやGoogle siteのリンクをタイプしてアクセスしてもらうのが簡単そう)

大学が持っているか確認しておこう

その後、よくしてくれている同僚とばったり会って

彼が自分の後に不整脈について話すと言っていたのだが

自分の心電図の半分は不整脈の心電図の話だったので

もろ被るのでないのか?

今後会う機会があったら聞いてみよう

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