スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

11月, 2016の投稿を表示しています

おもちゃのピアノ

アメリカはブラックフライデーからのサイバーマンデーということで、アマゾンでもセールがあった。おもちゃのピアノをクリスマスまでに買おうと思っていたので、狙っていたKAWAIのおもちゃピアノを見たところ50ドル弱やすくなっていたので(一つ前の型落ちだが)速攻で購入。2日後には届いた。 さすがに本物のピアノのような弾き心地は全くなくて残念。そもそも引けないんだけど。今後どれだけ子供が遊んでくれるかにかかっている。

学会に行くべきか行かざるべきか

今の職場に来て来月で半年になる。早くも憔悴しているのだが、悩みは尽きず、最近は学会に抄録を出すべきかどうかまで悩んでいる。 休暇を取るなら学期の間で大学院がないときに取りたいのだが、見事に来年ラスベガスである米国ホスピタリスト学会(SHM)とモロ被りしているのだ。 今年はまさかのTaxableBenefit問題で税金が高額になり(そしてこれは大学院のコースを取る限り続く)、休暇中はできるだけ日本に帰ってバ〇〇をしないとヤバいのだが、まさかベガスとかぶるとは… 幸いラスベガスやフロリダのオーランドである学会はみんな行きたがるので、抄録がアクセプトされれば、著者の一人に持って行って貰えばいいのだが。医学教育ネタしか提出できるものが手持ちにないので、ホスピタリスト学会とはちょっと相性が悪い。 あとは総合内科学会は4月下旬の春学期が終わる頃(これまたタイミングが悪い)にワシントンDCであるが、誰もDCには行きたがらないので、アクセプトされても持っていける人がいなくなる可能性がある。 最悪、DCには自分で行って1泊2日くらいで帰ってくれば科からの援助を使えば経済的な損失も少なくいけるのだが。 あとは、教育関係者がいくらしいAAMCの学会の締め切りも1月あたりだが、インストラクター(講師)ごときが行ってためになるのかは不明。IHIの学会は参加費が高額だった気がするし出す抄録も今はないので、行くべきかどうかも微妙である。 ACP(アメリカ内科学会)は今年リサーチポスターファイナリストということで参加費無料でいけたが、総合内科学会やホスピタリスト学会と比べると楽しめなかったのでこれも微妙。 ただACPはどうも大きな規模の研究のアイデアを競うという応募枠を作ったようなので、これは興味あり。医学教育のサブカテゴリーがあるのでネタはある。 さすがに医学教育カテゴリーで全米1番になれるとは思えないが、なれば最大数千ドルのグラントをくれるらしい。 金がかかるとやる気が出る

サンジェー(仮名)について

サンジェー(仮名)は、同僚のホスピタリストである。 入職時から夜勤を共にすることが何度かあり、気にかけてくれる貴重な日勤医だ。 彼は消化器科のフェローシップに今年申し込んでいるため、マッチしたら来年からいなくなってしまうのだが、これまでにやった研究を論文化したいらしく、自分に研究を手伝うようオファーしてくれるありがたい人なのである。 おしゃべりな外国人卒業生で、アジア情勢にも詳しく中国の南シナ海進出のことなども話す。インドやパキスタンあたり出身の同僚と話すと、彼らの中国に対する見方はだいぶ異なるため平行線に終わるのだが(実害がないからだろうか)、サンジェーは中国の軍事的な勢力拡大についての懸念をよく理解している。 政治の話に花を咲かせた後は近況について話したが、広い家を最近買って、引っ越したばかりで羨ましい限りである。どうりでやたら夜勤(アルバイト)をしているわけだ。 週末の夜勤で久々に一緒になったのだが、つい先々月あたりに消化器関連の研究を手伝って論文投稿をしたのだが、もう一つ論文化したい研究があるらしい。 正直自分のことで一杯一杯なのだが、彼は仕事も早く、ネチネチ何度も原稿の訂正を要求するような性質は皆無なので、引き受けることにした。 12月の上旬で秋学期が終わるが、それ以降また忙しくなりそうである。

QIコース(医療の質と患者安全)パート1

午後1時半から5時までファカルティースカラープログラムの第2回があった。 医療現場で起こるエラーとか患者安全とか現場システムの改善に関するいわゆるQualityImprovement(QI)を学ぶのと、それをどう教えるかについて学ぶコースで、月1回を半年に渡ってここの大学病院で行われている。 本当は正式に履歴書や志望動機を出して選考を受けなければいけないらしいが、ホスピタリストフェローはそもそもカリキュラムに組み込まれているため、自動的に登録されていた。(そして来年はインターマウンテンなんとかという結構有名なQIのコースにも参加させてくれることになっている。) しかし月1しかないのと、日時に関する連絡が滅多にこないため、すっかり忘れがちになるこのコース。10月の第1回目のセッションは見事にすっぽかすという失態。 主催者が自分のホスピタリスト課長さんということもあり、すごく気まずい思いをした。 前日夜も最近時間がかかる統計の宿題に追われ、それが終わってから今日の事前課題に取り組み始めた。先週一週間 土曜夜勤から月ー金日勤して、さらに土曜の夜勤と 働いてばかりだったので、さすがに大学院の宿題を進めることに終始した。 今日の事前課題は想像以上に多かった、そう、思った以上に多かった。 まずはIHI(Institute for Healthcare Improvement)のオンラインスクールの患者安全のレッスンを3つ。これがまた1つ1時間程度かかる。3つ目のはじめの方までやって、気づいたら椅子で寝ていた。夜12時過ぎまでやって力尽きたらしい。 日曜の朝に夜勤明けで帰ってきて、4時間ほど寝て、午後から大学院の宿題を夜9時過ぎまでやってからの事前課題の流れだったので、さすがに年と睡魔には勝てなくなってきたのを実感。 6時過ぎに目が覚めて、3つ目のレッスンは諦めて、リーディングの課題へ。3つ論文が指定されているが、これまた一つ一つが10ページ以上の力作。こりゃ勘弁、と、絶対読めと書いてあるやつだけはしっかり読んで、後の二つは斜め読み。 そして、半年のコースの間に取り組む、質改善のプロジェクトの最初のプランについてささっと書き上げたところで10時。あとは出勤してできるだけオンラインレッスンを進めた。 一つ助かったのは、レジデントだった時も...

病院の文化

今の職場では、臨床に力を注いでいるのがよく分かる。例えば血糖値が200以上の人は自動的に血糖管理チームに通達され、インスリンの推奨を勝手に残していく。看護師や薬剤師はハンズフリーの電話を一人一人が持っており、いちいち看護師を探す必要はなくただ5桁の番号を押した後にその人のフルネームをいうか、その人の電話番号を押せば大体繋がる。 オリエンテーションでもスタッフの侮辱的な態度や発言に対してのゼロトレランスポリシーは強調されていた。ニューヨークではそんなの日常茶飯事だったような気がしないでもないが。 もちろんあるべきものがないこともある。患者は各病棟に散らばっており、Localizationができていない(諦めたらしい)とか。SocialWorkerが病棟ごとに着いておらず、何人ものSWと話す必要があるのと、彼らを効率よく捕まえる術が未だにわからないとか。土地柄なのかベンゾの使用率高すぎるし(これはPCPが悪いと思う)。NearMissが起こった時のレポートシステムの整備が遅れているとか。 全体としては臨床は頑張っているようだし、スタッフはポリシーを守っているし、いい環境だと思われる。こないだは、医学生に持ち上げられ、今日は通りすがりの看護師のアジア系男子に「あなた〇〇先生?」と声をかけられ、2ヶ月前くらいの何かのミーティングで一緒に働いていていい感じ(Pleasant)の医師として僕ともう一人女医さんの名前が挙がっていたと褒めてくれた。 院内のイントラネットにも度々誰かを表彰しているし、何かとRecognizeしようとする文化があるようだ。

人生初のサングラスを購入

人生で初めてサングラスを買った。もちろん度入り。 アメリカでは目の保険というものが健康保険と歯科保険と別に存在している。目の保険は目の検査、視力検査、レンズの処方箋をカバーしているほか、レンズとフレームも処方箋があれば一部カバーされる。 自分は目が相当弱いので、レンズを薄くするために必ず追加で50−100ドルくらい取られてしまうが、妻のように薄くしなくていい場合は自己負担がかなり少ない。 そいえばニューヨークの時の目の保険を、ニューヨークを去る前に使おうということで、二人で相当いいブランドのメガネとサングラスをそれぞれ度入りで買った。 妻のはレンズはほぼ自己負担なくいいレンズにでき、フレームも2万(か1万5千か忘れた)くらいカバーしてくれて、残ったフレーム代だけ支払った。おそらく日本の半額では済まないくらい安く度入りのサングラスが買えた。 自分のメガネは、薄くするためにやはり余分にお金がかかったので、おそらく日本の半額くらいだったのではないだろうか。 今回の職場では目の保険が変わったのだが、目の保険の保険料が増えてしまったため、1月1日からはメガネやレンズのカバーを抜かそうと決めた。ニューヨークの時の目の保険は、医療保険とセットのような形で提供されており、しかも保険料の自己負担(天引してるのかもしれないけどね)はなかったので、大きな違いである。 ということで年末までに今後は自分がサングラス、妻がメガネを買うことになった。 今回の保険はカバーが全体的に悪い印象はすでにあったので、できるだけフレームはカバーされる額に近い1万5千前後。レンズは贅沢を言わず薄くするだけ。 二人ともレイバンとかいうお手頃価格のブランドにしたが、それでも結局ニューヨークの時と同じくらいかそれ以上かかったので、ちょっとショック。 それにしてもサングラスは似合わなかった。

カリキュラム作成と評価

カリキュラムのコースを今学期取ったわけだが、なかなか勉強になった。 アメリカらしく、テキストはジョンズホプキンスの人が書いている6ステップアプローチだったが、それに沿って自分のカリキュラムプロジェクトを練り上げ、最終6ステップの評価まで計画できたのは良かった。 これは次の春学期にとる、教育研究・マスターズプロジェクトの立案にかなり関わってくるので、いい準備にもなった。 個人的に6ステップアプローチが気に入っているので、今後も同じ手法を繰り返しやり続けることが大事だろう。 統計もとても勉強になったが、TimeSeriesAnalysisやROCCurveなどもっと学びたいことがあった。ノクターニスト(夜勤専属ホスピタリスト)に教えてもらったUCSanDiegoのAdvanced statistics (self−paced/online)を来年あたり取ろうかと思う。700ドル近くするようだが、年間の2000ドルの予算から使えれば十分希望が持てる(タダだしね)。 MCWのMSコースのStatisticsIIは無料で(Taxは引かれるかもしれないが)受けられるが、項目がRegressionあたりまでしかカバーされてなさそうで、正直リスクが高い。 4年以上ぶりくらいにAnnualCheckUpで採血してもらったが、特に異常ないと言われた。米国に来て4年目、相当体は不健康になったと自覚しているが、血液検査には現れていないようだ。あぁもっと自由に好きなものを買って食べたい。あと1年(か2年)の辛抱。

Macbook Airがやってきた

職場のベネフィットとして年間2000ドルまで使用して良い予算があるが、ラップトップも2年ごとなら注文出来るらしい。だいぶ前に注文していたMacbookAirが届いたので、早速使ってみた。 新型MacbookProが世間で騒がれている中MacbookAirをあえて頼んだのだが、理由は「安かったから」だ。今年度一度でも学会に行こうとすれば旅費と登録料で800ドルはみておきたかったため、1200ドル以内で買えそうなパソコンを探した。 MacbookAirの13インチは1000ドルちょっとで買えそうだったので、お願いしたところ、アップルの補償も購入しなくてはいけないとのことで結局1200ドル台になった。 もともと4−5年前に買ったMacbookAir11インチを今も現役で使っていたので、見た目的にはただでかくなっただけ。ただ画面が小さいのが困っていたので、仕事はだいぶやりやすくなりそうだ。 一応パソコン系は病院の所有物との取り決めがあるので、ここを離れるときは返却しなてはいけないが、その頃にはMacbookProが自腹で買えるくらい裕福になっていることを願う。

眠れま10の結果

金曜夜から土曜の夜勤が始まるまで、大学院の課題2つが終わるまで眠れま10という企画を自分に課した。寝ないのは効率も悪く無理なので、ルールは課題が終わるまではベッドで寝てはいけない、というだけだった。 結局深夜までやったものの、睡魔には勝てず、気づいたらソファーで毛布まで被った状態で朝起きた。朝も直ぐに取り掛かったが、思うようには進まず(やる気がなかった上に量が多くて、内容もこれまでで1番難しかった)。 ベッドでは寝なかったのは不幸中の幸いだが、ソファーでがっつり寝ていたので、さすがに自分を恥じて午後から病院に行き勤務開始まで少しでも進めたのだった。 夜勤明けの日曜、朝から4時間程寝て、昼からまた続きをやったが、1つ目の統計が終わったのが5時…課題の締め切りは午後10時なので、後5時間でもう1つを仕上げなければいけなかった。 ここら辺で娘が昼寝から起きてきて散々絡んできたので、8時くらいまでは少しずつ進める程度。最後の2時間、久々に集中して取り組んで終わるまであっという間だったが、時計をみたら11時であった… 東部時間の11時までなので(ミルウォーキーは中部時間で1時間遅い)、個人的にはセーフな気分で課題をアップロードしたが、バッチリシステム上には、1時間足した深夜0時の提出になっていた。果たして点数はもらえるのだろうか❓

日勤病棟業務

9月に手技科に1週間いた以外はひたすら当直しながら大学院とプロジェクトを進めていたが、今週は久しぶりの日勤勤務だ。 初日でシステム上不慣れなこともあるため夜まで残ることもストレスが溜まる事も覚悟していたが、呆気なく何事もなく終わった。 確かに、ソーシャルワーカーが患者毎に違った人がついていて担当の人と連絡が取りにくいとか、PTが3日経ってるのにこないとか、コンサルタントは必ずしも平日毎日見にこないとか、なんとも言えないこともあったが、ストレスになるようなことはなかった。 午後、病棟で先週の臨床推論セッションにいた3年生から呼び止められて、内容を絶賛してくれたのでちょっと嬉しい。 さらにその後ページがなり、頼んでいたMacBook Airが届いたから取りに来いとのこと。メールでお願いした時事務の人から一切メールが返ってきてなかったので、そろそろまた言わなきゃなーと思っていたところだった。年間2000ドル仕事、勉強、学会に使ってよい予算があり、2年に一度パソコンにつかっても良いことになっている。これで家でも病院でももう少し仕事や宿題がやりやすくなりそうだ。

大学院:春学期のコース申込

1週間ほど前に案内メールが来ていたが無視していた。秋学期はファイナンス部門に支払いをお願いして実際に小切手(チェック)を発行してもらうまで1ヶ月以上かかってシンシナティ大学に迷惑をかけたので、早めに申込を完了させなければならない。 幸い、先日のフェローシップ進歩確認ミーティングでは、最低限のノルマは達成しており、2年目も契約を更新してくれるはずだ(…冬に入ってからクビを言い渡されると就活も出遅れることになるので困る)。 春学期は1月上旬から4月下旬までの期間であり、ここで最も自分をいじめ抜く作戦を考えている。というのも、そもそもフェローシップのカリキュラムとして、1学期に3コースずつ取ることを勧められていたが、秋学期は仕事を覚えたり、リサーチを始めるにあたり、大学院以外のことも進められるようにと2つしかとっていなかったのだ。 結局秋学期でわかったことは、今のペースでリサーチ・quality improvement・臨床・教育・大学院をやっていく場合、コースを3つ取るのは自殺行為なのだが、春学期で3つとって置かないと、取り損ねたコースをとるため、2年目も2つずつコースを取り続ける羽目になる。 ただ、春学期で3つとっておくと、次の夏学期で2つとった後、2年目の秋学期と春学期は1つ+修士論文のコースだけですむ。さらに2年目の夏学期には卒業するための単位が取り終わっているという計算になる。 というわけで春学期は、今のカリキュラムの先生が開催する「adult & human learning」的なコースに加え、「qualitative research method」、「educational research for master's students」の3つをとることになりそうだ。 完全に中だるみの時期に入っているので、12月にしっかり臨床義務をこなしつつ、充電しなければ。

眠れま10

7月から現在のミルウォーキーの職場に勤務しているが、大きく変わったことが色々とある。その一つとして、ユーチューブを見る事が多くなった。くだらない動画を見るのは個人的には暇人の贅沢だが、その贅沢を存分に楽しんでいる。 好きな企画に、テレビであったような「帰れま10」をやるユーチューバーがいる。自分もこれやりたいなー、と思いつつもさすがにそこまでは暇ではないので、どうしたら自分もやりたいというこの妄想・欲求を満たせるかと時折考えていた。 今週、大学院の課題へのやる気がでず、ほかの仕事ばかりやっていた。家に帰ってもすぐに眠くなって課題をやりそこね、とうとう金曜の夜になってしまった。そして土曜は当直である。これはとうとう追い詰められたぞ、となったが、それでも士気は低い。そこで思いついたのが、眠れま10だ。 あと22時間後には当直に行かねばいけないので、今からひたすら課題に取り組んで終わるまでベッドで寝ない、という企画をしようと考えた。どんどんアホになってきている今日この頃だが、とりあえず〆切が日曜夜に差し迫った2つの課題を終わらせよう。

学生のリサーチローテの指導することに

入職後から頻回に耳にしていたが、総合内科やホスピタリストの分野のリサーチに参加したい学生は結構(具体的な数は知らない)いるらしく、ティーチングチームをやる指導医達は、リサーチは学生に手伝ってもらうのも手だ、とよく言ってくる。そして時に、学生からのリサーチできる先生を紹介して欲しい旨のメールを総合内科の全体メールで流してくる教授クラスの先生もいる。 はっきり言って、相談された時に何もオファーすることのない助教授、准教授がいること自体を恥じるべきだ、と内心思っている。教授は日常業務で相当忙しい上にすでに論文を自分で書く必要性にもはや迫られていないため、自分ではリサーチをやらず下の人達と一緒にやっていることがここでは多い。 脱線になるが、米国では役職が上がったり増えたりするごとに臨床以外の仕事がどんどん増え続けて行くようだ。教授達は一日中人に会ったり会議にでたりする上に、臨床現場で上がってくる問題・システムの問題・パフォーマンスのチェックと改善の指揮もとっているので、臨床の量は少なくとも大変そうだ。自分はミーティングも患者診療も予定に入っていなければ、病院に居ても居なくても誰も困らないが、教授クラスはいなくてはいけないことが多いようだ。日本ももちろん同じ傾向だろうが、ローテをしていて教授が現場のことで大変そうにしているのを見たことがない。 話を戻すと、ここの大学病院では1割程度しかリサーチヘビーな研究者(clincian investigator)はいないらしく、リサーチに加えてリーダーシップや教育の面での実績で昇進する人が多いというのをオリエンテーションで聞いている。 という背景があるためか、リサーチをいくつも同時にやっている人が総合内科では特に少数派なのである。最近、自分のフェローシップディレクターも一人の学生からメールで相談されたらしく、それでリサーチをいくつか同時に抱えている自分に話を回して来たというわけである。 学生にとってはリサーチローテだと病院にくる必要もなく、レジデンシーのインタビューにも行きやすく、論文やポスターに名前ものり将来的にも役に立つので一石二鳥なのだろう。 とりあえず、自分にとっても一人の学生を継続的に指導できる良い機会なので、(そして少しでも手伝ってくれたらありがたい)楽しみである。

3年生向け臨床推論セッション2

以前やった臨床推論セッションを再度担当した。グループが大量にあるので、何度も同じセッションを行う機会がある。前回の反省を踏まえてホワイトボードは最小限の使用に留めようと思っていた。 もう一つは、鑑別にあげた疾患に対する身体所見について、詳しく知っておこうと久しぶりに身体診察の本を見直した。 教室に行くと割当された部屋は他の先生がすでに使っていて、仕方なくその先生が使うはずの部屋になったが、その部屋だけホワイトボードがなかった。 ホワイトボードがないのは想定していなかったが、口頭だけでやってみても全然問題なかった。さすがに1回目より上手くなったと感じた。 前回同様、1時間x3グループ受け持ったので長かった。3回目はディレクターが見に来てくれフィードバックをくれた。チェックリストを使っていたので、次回はそれらのチェックリストをクリアするように心がける必要あり。 主な改善点は、セッションの目的をより明確にすること、学習者の理解の確認を行うこと、くらいだった。小さなグループに分けてディスカッションする時間をとって、それぞれのグループが意見を述べる、というのはワークショップでよく用いられるが、こういう双方向性のセッションでも理解を深め確認するのに使えるようだ。

銀行を乗り換え

ミルウォーキー、いやウィスコンシンにはシティバンクがない。これが大問題なのだ。 マンハッタンではそこら中にシティがあり、渡米直後の外国人でも講座が開きやすいとの情報もあり、迷わずシティで講座を作った。あれから3年、今この街にはシティが1件もない。 シティでは1万ドル口座にいれていないと、(たしか)月々25ドルくらい口座維持費を持っていかれるため貧乏人には辛い銀行なのだが、ミルウォーキーへの引越しで一時的に多額の出費があったため、持っていた日本円やドルを口座に入れて1万ドルを維持する必要があった。 しかしATMすらない、提携しているような銀行もない、日本円をドルに変えてくれるのは空港だけ(遠い)という残念な状況だった。 2度、シカゴに行ったついでにシティによって日本円をドル計算で口座にいれてもらおうとしたが、2度とも為替レートへのシステムのアクセスができないとの理由で入金できなかった。 これにはさすがに我慢の限界に達したので、ミルウォーキーにあるチェイスに銀行を移すことにした。 身分証とビザみせてすぐに講座は作れた。チェイスは給料振込み口座として指定するだけで、維持費は免除(もしくは千ドルか1500どるくらい口座に入れておくだけでも可)されるありがたい銀行である。 チェイスのクレジットカードのポイントはユナイテッドやデルタなどのマイルに変換できるとの情報があり、引っ越す前からチェイスに移行する案がでていたが、その時はシティのクレジットカードを作ってアメリカン航空のマイルを貯めるほうをとった。口座とクレジットカードの管理が一つのサイトやアプリでできるので、そこが便利だった。 引越してから、アメリカン航空がそもそもミルウォーキーの空港から(少なくとも主要な空港へは)発着陸していないことも判明したので、なんとも言えない判断だったようだ(シカゴの空港まで車で行けばいいのだが)。

ポケモンGOに変化が

ポケモンGOの金銀がでるとかでないとか噂を耳にしている今日この頃、ポケモンGOに大きな変化が。 夜勤中、ポケストップでも回してボールを充填するかと起動したところ、ポケモンがでてきた。これまで病院の敷地内ではルアーを焚かない限り一切ポケモンはでていなかったのだが、6匹くらい一気に沸いたので驚愕した。 とうとうここまでバグるようになったか、しょぼいなナイアンテック とか思いつつバグか確かめるため何匹か捕まえたが、問題なく捕まえられた。 次の夜も同様の現象が起こった。しかもポケモンが病院のそこら中に異様に沸く。どうやら敷地内でポケモンが沸くのが普通になったらしい。 夜な夜なポケモンを捕まえる白衣を来たアジア人男性(坊主)。世も末である。

フェローシップ定期ミーティング

4半期毎の進歩会議があった(日本語でどう言ったらいいのか分からなくて変な表現になってしまう。これでは日本語も英語も中途半端な残念な人と一緒だ。) フェローシップディレクターと夜勤明けに2時間かけて、これまでのローテーション、シフト回数、ティーチング・レクチャーの回数と、学生と同僚からの評価をレビューした。 学生からの評価は最初の方にやったやつは貰っていたが、自信がなさすぎて怖くて見れていなかった。 今回強制的に見る羽目になったが、良い評価を貰っていたがようだ。それは逆に改善のために必要な情報がそれほどなかったということだが。まぁ傷つかずに済んだのは精神衛生上良かった。 一つ明らかなのは、ホワイトボードを使うのは(綺麗にタイムリーに書ける人でなければ)あまり受けがよくないことだった。明後日に臨床推論のレクチャーの2回目があるので、より良く出来るように準備しよう。しかしまだ学生から評価されることに慣れなくて恐ろしくて仕方ない。 その他、シフトのことややりたいことの相談にも乗ってくれて2週間毎にあっているにもかかわらず毎度有意義である。 その後、午後から1時間さらにリサーチミーティングがあって夜勤明けのまま、夕方まで病院に残ることとなった。リサーチは大体、教授やチーフクラスの人とやることが多いが、自分が納得できないことにはどんどん反論してしまう。英語が不自由なので言い方はしばしば直球すぎる表現をしてしまうので、よほど失礼なやつだと呆れられているだろう。 ただこの国ではちゃんとやり通して結果を出すならアグレッシブであっても(嫌われても)許される感じがあるので、さっさとやってあっと言わせてやろう。でも課長さんがリサーチのオンライントレーニングを更新しないとリサーチの審査委員会に書類を提出できないので、お願いだからサンクスギビング中にやってほしい、と願うのであった。 どうも、前フェローシップの面接に来ていたレジデント3年目の先生にオファーを出すと言っていたので、来年来てくれるといいのだが。

税金 taxable benefit 問題

2ヶ月前から給料から天引きされる税金が急増したので、問い合わせたところ、2日ほど経って返事が来た。 要するに大学院に払っているお金は税金の対象になるらしい。 …途方にくれて怒る元気も出ない。ただで受けれるって聞いてここに入職してるんだから、一言言ってくれた方がいいんじゃない?税金の対象にはなるよ、って。ここの事務方は、本当に対応も他の仕事も遅くてイマイチ。 次の春学期では3つコースをとるから、さらに引かれる税金が増えるということだ。これは生活がかかる問題になりそうなので、春学期後にとろうとしている休暇は全てバ○トに消えそうだ。

大統領選の翌日

昨夜の大統領選。途中までアップルtvにて無料で見れるCBSニュースで開票を見守ったが途中で寝てしまった。 寝る前はまだ前半戦で、内陸の田舎の週と東海岸の一部の勝敗が分かっている程度だったが、圧倒的にトランプが取っているところが多く、まさかフロリダでヒラリーが破れたところあたりで、「本当にトランプが勝つ可能性」の不安がよぎった。 朝起きて直ぐに携帯で勝敗を確認したところトランプが勝利していた。 僕には投票権はないので傍観者に過ぎないが、あれだけの暴言をした人が大統領になれるとは恐ろしい。昨夜のテレビでは労働階級の白人の支持が大きいとか、学位のない白人女性の支持がどうとか、学位があっても地方の白人たちが予想以上にトランプさんにいれたとか、速報の統計データを見ながら解説していたのはとても面白いなと思った(それらを聞いていてより不安になったが)。 ブレグジットの時もそうだが、果たして有権者が思ったような効果や結果が得られるのか全く疑問なので、不安を抱えながら行く末を見守ろう。財政と経済だけを優先して、教育・研究・医療保険・社会保障費を非情に切りに来ませんように。 TPPはヒラリーも反対ではあったが、TPP、海外基地、南シナ海問題など、アジアに関わることは議論はされても、有権者レベルでは投票の判断材料には一切なっていないような印象だった。 さっさと宿題を終わらせよう。

Master's week 11 秋学期も後半戦

マスター秋学期も折り返し地点を過ぎた。 統計の方はようやくtwo-independent-sample t testまで来たが、だんだん宿題を終わらすのが、以前は月火だったのが、木金とずれ込んで来ている。そして以前は木金で終わらせていたカリキュラムの宿題が土日にずれ込んでおり、基本日曜の夜10時が締め切りなので、追い込まれている感が半端ない。 今年は土日の夜勤にはいることが多いため、なおさら締め切りには常に注意を払って宿題がをやるようにしているのだが。 カリキュラムのほうは自分のプロジェクトを勉強しながら実際に作っていく作業なので中々楽しく有意義だが、もっと時間を割きたいけれど割けないのがもどかしい。宿題に時間をかけすぎると、他のプロジェクトが進まなくなる。 オンライン大学院を始める前は、ちゃんと勉強になるのか、不安もあったが、プロジェクトベースのものに関しては、先生+他の生徒も自分のプランにフィードバックをくれるので、すごくよく勉強できると思う。 特に、世界中から専門に関係なく受講者が集まれるので、フィードバックも色々な視点からもらえるのはありがたい。先週の課題では、たまたまプロジェクトに関連したことをすでに小児科領域でやってきた人がレビューをしてくれて、たくさんの資料まで送ってくれた。 今月が終われば12月の上旬には秋学期が終わるので、あっとう間に終わりそうな雰囲気だ。 今月は勤務をかなり制限しているので、出来うる限りのことをやらねば後が辛い。いやすでに辛いのがさらに辛くなる。 この4ヶ月で学んだのは、一緒に研究やプロジェクトをやる人は選べるものなら選んだほうがいいこと。 手は上げるけれど実際はやってくれない(たぶんやる気があっても他のことで精一杯で手が回らない)人はいっぱいいる。悪気があるわけではないし、実際忙しいのは事実だから、いってもやってくれない。でもやりたいテーマが決まっている場合は残念ながら選べないことの方が多い。 一番困っているのはレジデンシーのときにやった研究の論文原稿、何度言っても見てくれない。さすがに忙しくても1ー2ヶ月に一日中も休みがないなんてことはないので、やっていないはもはや言い訳に過ぎず。。。本当に呆れる。 あとはこのような状況になったときにうまく対処できる能力が自分になく、ストレスを抱えて...