怒涛の1週間が過ぎた。ちょうど1週間だ
1週間前の今頃、出産の立会いのため分娩室にいた
生まれてからも2時間以上分娩室にいたように思う
そしてその間我が子の体重は測定されず、体もふかれず
生まれたままの状態で我が子は最初の2−3時間を過ごした
後で気づいたことだが、分娩室の時はだいぶ手足の色が悪かった
その後もここの大学病院はニューヨークの病院の経験とはだいぶ違った
思い返してみると色々違って興味深いので以下比較
□NYではナースのトリアージは判断も過程も全てが早かった。ここではトリアージナースは内診までして、2時間後にまたくると言い残し、1時間ちょいした時点で陣痛がさらに強くなったので呼び戻したら、あたふたしながら産科医、麻酔科医、分娩室に連絡していた。これ付き添い(自分)がいなかったらトリアージ室で分娩が進行して希望していた硬膜外が入れる猶予がなくなり患者からしたらありえない結果になっていただろう。
□NYでは麻酔科レジデントは指導医の直接監督下で硬膜外を入れていた。ここではレジデント一人で入れていて、なかなか入らず叫ぶほど痛かっていた。一概にレジデントが下手だったとは言えないが、痛くて早々に姿勢がずれていたので、一人ではやりづらいだろうなと思いながら見ていた上に、持続注入前のボーラス投与が全然効いていなかったので、さすがに印象は悪い。
□NYでは生まれたら即病棟へ移してくれた。ここでは病棟はガラガラだったのに、あの2−3時間のナースだけによる観察時間は何の必要性があるのか患者からは理解できない
□NYでは我が子がビリルビン採血で大きなアザ(皮下血腫)を作ってくることもなかった
□NYでは祝日には日勤帯に2回ナースが変わり、1日で4回もナースが変わるなんて馬鹿げたシフトも経験しなかった。午後に3時間だけ受け持ったナースは、自分の勤務終了前にバイタルを図るねと言ったきり、一度もあわられなかった。その時はナース間のベッドサイドの申し送りもなかった。
□NYでは英語に不安がある患者に電話通訳を使わないとか、グーグル翻訳を使うなどありえない
□NYでは二人部屋だったが、ここでは個室なのは良かった。食事は患者か誰かが電話で注文しないと持ってきてくれないというのはカルチャーショックだった。
この大学病院は全体的にナースやナースプラクティショナーに頼り過ぎているのが、分娩室、産科病棟でも垣間見れた。しかし彼らはその責務をこなすのに十分なトレーニングを受けているわけではなく、卒業後にやりながら実務として学ぶ。監督者が付く場合は大きな問題にはならないが、つかないケースがどうしても目についてしまう。このナース依存のシステムにそこはかとない疑問があるのは内科だけではないように感じた。
予定通り病院は2日で退院して、翌々日の小児科受診で
ビリルビンを再検された。
光線療法は必要ないが、モニタリングが必要ということで
3日連続で足から採血された後
値が上がり始めたので
自宅で光線療法をしましょうと言われ
バッグに入る程度のデバイスがその日のうちに届けられた
さすがに計4日連続で採血されるのをみると
採血がどSで下手なナースやら
不穏な動きをするナースが
目につくようになった
予想としては、白人主体のこの町では
クリニックのナースがここまでの黄疸を見慣れていなくて
さらにはビリルビン採血の機会も乏しいので
我が子を実験台にして
毎日違うナースが代わる代わる登場しては
採血していたのだと思う
(注:妄想)
ビリルビンが上昇して光線療法に至った日の採血担当のナースは
明らかに最も下手で
診察室に通して準備していたナースが
準備して戻ってきますね
と言ったにもかかわらず
その下手なナースが登場し
痛々しいやり方で採血を始めたのである
(その人がやりたいとごねて変更になったんだと思われる)
自分も小児科ローテで昔やったことがあるが
足が完全にすねにつくまで折り曲げるという動作は
まず必要ない上に、圧迫の効率も悪くなるはずである
そのナースは、力任せに足関節を押しつぶすように足を背屈させて
かかとから血を搾り出そうとしていた
通常の2倍かそれ以上の時間がかかった上に
他の人では大して泣かなかった我が子が
苦痛の表情を浮かべながら手技中ずっと泣き続けた
それで溶血して間接ビリルビンが上がったのではないかという
仮説はあながちあり得ると思われた
翌日の採血でも
同じナースがなぜか途中登場し
"Let's see where he is at"
てっきりビリルビン値のことだと思い
またこの人に変更になったのかと内心がっかりしていたところ
我が子を裸にしろと言い出した
黄疸の診察をするからと付け足され
言われるがまま診察させてあげた
(もうこの時点で、彼女の興味本位・自分の勉強のためにわざわざ来たのが理解できた。そもそもこれまで一切診察などしていなかったのに、4日目にして初めて黄疸がどうなったか診察しましょうとは、あまりに大胆な言い訳だ。そもそもクリニックのナースは患者を診察しない。しかし、彼女が採血しないということの方がはるかに重要だった。)
光線療法は1日で終わったものの、明日も5日連続となる採血に向かわなければならない
すでに恐怖でしかない
慣れてないならせめて監督者をつけろと言いたいところだが
医療者がクレーマーになるとまずいいことはないので
明日で終わることだけを祈っている。
結局、ホタルの話に繋がらなかったが
在宅光線療法が緑の光を発するパックを背中に敷いて
赤ん坊がホタルみたいに見えるから
妻が我が子を「ホタル」と呼んでいたという
どうでもいい話
1週間前の今頃、出産の立会いのため分娩室にいた
生まれてからも2時間以上分娩室にいたように思う
そしてその間我が子の体重は測定されず、体もふかれず
生まれたままの状態で我が子は最初の2−3時間を過ごした
後で気づいたことだが、分娩室の時はだいぶ手足の色が悪かった
その後もここの大学病院はニューヨークの病院の経験とはだいぶ違った
思い返してみると色々違って興味深いので以下比較
□NYではナースのトリアージは判断も過程も全てが早かった。ここではトリアージナースは内診までして、2時間後にまたくると言い残し、1時間ちょいした時点で陣痛がさらに強くなったので呼び戻したら、あたふたしながら産科医、麻酔科医、分娩室に連絡していた。これ付き添い(自分)がいなかったらトリアージ室で分娩が進行して希望していた硬膜外が入れる猶予がなくなり患者からしたらありえない結果になっていただろう。
□NYでは麻酔科レジデントは指導医の直接監督下で硬膜外を入れていた。ここではレジデント一人で入れていて、なかなか入らず叫ぶほど痛かっていた。一概にレジデントが下手だったとは言えないが、痛くて早々に姿勢がずれていたので、一人ではやりづらいだろうなと思いながら見ていた上に、持続注入前のボーラス投与が全然効いていなかったので、さすがに印象は悪い。
□NYでは生まれたら即病棟へ移してくれた。ここでは病棟はガラガラだったのに、あの2−3時間のナースだけによる観察時間は何の必要性があるのか患者からは理解できない
□NYでは我が子がビリルビン採血で大きなアザ(皮下血腫)を作ってくることもなかった
□NYでは祝日には日勤帯に2回ナースが変わり、1日で4回もナースが変わるなんて馬鹿げたシフトも経験しなかった。午後に3時間だけ受け持ったナースは、自分の勤務終了前にバイタルを図るねと言ったきり、一度もあわられなかった。その時はナース間のベッドサイドの申し送りもなかった。
□NYでは英語に不安がある患者に電話通訳を使わないとか、グーグル翻訳を使うなどありえない
□NYでは二人部屋だったが、ここでは個室なのは良かった。食事は患者か誰かが電話で注文しないと持ってきてくれないというのはカルチャーショックだった。
この大学病院は全体的にナースやナースプラクティショナーに頼り過ぎているのが、分娩室、産科病棟でも垣間見れた。しかし彼らはその責務をこなすのに十分なトレーニングを受けているわけではなく、卒業後にやりながら実務として学ぶ。監督者が付く場合は大きな問題にはならないが、つかないケースがどうしても目についてしまう。このナース依存のシステムにそこはかとない疑問があるのは内科だけではないように感じた。
予定通り病院は2日で退院して、翌々日の小児科受診で
ビリルビンを再検された。
光線療法は必要ないが、モニタリングが必要ということで
3日連続で足から採血された後
値が上がり始めたので
自宅で光線療法をしましょうと言われ
バッグに入る程度のデバイスがその日のうちに届けられた
さすがに計4日連続で採血されるのをみると
採血がどSで下手なナースやら
不穏な動きをするナースが
目につくようになった
予想としては、白人主体のこの町では
クリニックのナースがここまでの黄疸を見慣れていなくて
さらにはビリルビン採血の機会も乏しいので
我が子を実験台にして
毎日違うナースが代わる代わる登場しては
採血していたのだと思う
(注:妄想)
ビリルビンが上昇して光線療法に至った日の採血担当のナースは
明らかに最も下手で
診察室に通して準備していたナースが
準備して戻ってきますね
と言ったにもかかわらず
その下手なナースが登場し
痛々しいやり方で採血を始めたのである
(その人がやりたいとごねて変更になったんだと思われる)
自分も小児科ローテで昔やったことがあるが
足が完全にすねにつくまで折り曲げるという動作は
まず必要ない上に、圧迫の効率も悪くなるはずである
そのナースは、力任せに足関節を押しつぶすように足を背屈させて
かかとから血を搾り出そうとしていた
通常の2倍かそれ以上の時間がかかった上に
他の人では大して泣かなかった我が子が
苦痛の表情を浮かべながら手技中ずっと泣き続けた
それで溶血して間接ビリルビンが上がったのではないかという
仮説はあながちあり得ると思われた
翌日の採血でも
同じナースがなぜか途中登場し
"Let's see where he is at"
てっきりビリルビン値のことだと思い
またこの人に変更になったのかと内心がっかりしていたところ
我が子を裸にしろと言い出した
黄疸の診察をするからと付け足され
言われるがまま診察させてあげた
(もうこの時点で、彼女の興味本位・自分の勉強のためにわざわざ来たのが理解できた。そもそもこれまで一切診察などしていなかったのに、4日目にして初めて黄疸がどうなったか診察しましょうとは、あまりに大胆な言い訳だ。そもそもクリニックのナースは患者を診察しない。しかし、彼女が採血しないということの方がはるかに重要だった。)
光線療法は1日で終わったものの、明日も5日連続となる採血に向かわなければならない
すでに恐怖でしかない
慣れてないならせめて監督者をつけろと言いたいところだが
医療者がクレーマーになるとまずいいことはないので
明日で終わることだけを祈っている。
結局、ホタルの話に繋がらなかったが
在宅光線療法が緑の光を発するパックを背中に敷いて
赤ん坊がホタルみたいに見えるから
妻が我が子を「ホタル」と呼んでいたという
どうでもいい話
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