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成人学習(5)記憶メモ

*記憶の種類 Souzaの3章続き

Stage 
Immediate memory Working Memory Long term Memory

Type 
■Declarative (explicit memory) 
Episodic(Memory of remembering) and semantic(Memory of knowing) 
■Nondeclarative (implicit memory) 
◇Procedural (How to do something) Reflective からReflexiveへ移行
◇Perceptual representation system Proceduralから独立 ものや言葉の形の記憶
◇Classical conditioning Associative learning
◇Nonassociative learning HabituationとSensitiationの二つ

*Emotional Memory
■Implicit Memory associated with learning climate:Amygdalaが活性化した状態で不安が強いと、恐怖反応、闘争反応、フリーズ反応などネガティブな反応が起こり学べない。病棟では重要だろう。
■Explicit Memory associated with learning content:感情のからむ思考やライティング、ロールプレイなどが有効。
■Flashbulb Memories 強い感情を伴うとその時の記憶がはっきり蘇る。フラッシュバックの例

*Rehearsal(繰り返し)
ただ学習時間を増やしたところで、Retention(長期記憶)が増えるわけではない。
自分の中でElaborative Rehearsalをする時間がないと意味がない。自分の過去の経験との関連性や関係性を見つけて、MeaningとSenseを見つけてあげる。

Motor skillsはそんなに興味がない。Guided PracticeからのIndependent Practiceが重要 間違った方法でやり続けてしまったら忘れたり覚え直したりは難しい。
Massed PracticeからのDistributed PracticeがRetentionい重要

*Gradual Release Model (GRS)For Rehearsal and Practice
教師から生徒へ学習の責任が移行する
Focus Lessson (I do it)
Guided Instruction (We do it)
Collaborative Learning (You do It together)
Independent tasks (You do It alone)

*Circadian Rhythmと学習
Suprachiasmatic nucleiにSleep-wake cycleの神経が集中
サーカディアンリズムはPsychological Cognitive Cycleという、入ってくる情報に対する集中力のサイクルも調整している
朝が最も高く、昼過ぎくらいに一度ガクッと落ちる
思春期は朝の持ち上がりが1時間ほど遅く、夜にかけては高めに推移するので夜更かししやすい
Delayed Sleep Phase Syndrome(DSPS):思春期は夜更かししやすく朝は学校で早く起きるので、日中眠くなったり疲れていたりすること

*Intelligenceの定義
コンセンサスはない
■Charles Spearman1904 General Mental Ability(IQで測るような知能g factorという)は知識を学んで適用する能力のこと。
■Howard Gardner1983 自分の属する社会に評価される形で、学んだスキルを使用したり、物を作ったり、問題解決する能力のこと。IntelligenceとCreativityを分けて考えている。
Musical、Logical-mathematical、spatial、bodily-kinesthetic、linguistic interpersonal、intrapersonal、naturalistの知能の種類を示した。
これは何度かティーチング系のセッションで聞いたが、これをうまく実臨床にリンクさせて話せている人はまだ見たことがない。理論の紹介で終わっている人が多い。
■Robert Sternberg1985 3つの知能のパターンを示した。Analytical(The analyzers)、creative(The creators)、practical(The practitioners)これもわかりやすくて良い。
■Jeff Hawkins2004 AIの研究者 人間の知能は算数、言語、社会状況、ものの性質を含めた世界におけるパターンを覚え、予測できるキャパによって測定できるとした。他の理論はBehavior(行動や振る舞い)で持って測定するのを前提としているのに対し、この人はPrediction力というところが興味深い。

■Fluid Intelligenceへの研究のシフト
これまでどのように知識や技術を獲得するかが研究されてきたが、今はそれらをどのように使っているのかが研究されるようになった。
複雑なことを分析したり、推論演繹、新しい問題の解決能力といったより高度な知識

*Retrieval
Recognition and Recallの2種類
Rate of learning and Rate of Retrievalは別物
Fast or slow learnerとFast or slow retriever の組み合わせ

*Chunkingはもう書いたので割愛。CrammingもChunkingの一種だと

*Forgetting 興味ない…これが示唆するのは、大事なことは何度かRevisitすべきだということ

*Confabulation 嘘とは違う。本人は事実だと思っていっていても脳が足りないことを補って喋っている。Confabulationであることに気づいた時に正してあげること。

Wikiからの引用
In psychologyfluid and crystallized intelligence (respectively abbreviated Gf and Gc) are factors of general intelligence, originally identified by Raymond Cattell.[1] Concepts of fluid and crystallized intelligence were further developed by Cattell's student, John L. Horn.
Fluid intelligence or fluid reasoning is the capacity to reason and solve novel problems, independent of any knowledge from the past.[2] It is the ability to analyze novel problems, identify patterns and relationships that underpin these problems and the extrapolation of these using logic. It is necessary for all logical problem solving, e.g., in scientific, mathematical, and technical problem solving. Fluid reasoning includes inductive reasoning and deductive reasoning.
Crystallized intelligence is the ability to use skills, knowledge, and experience. It does not equate to memory, but it does rely on accessing information from long-term memory. Crystallized intelligence is one’s lifetime of intellectual achievement, as demonstrated largely through one's vocabulary and general knowledge. This improves somewhat with age, as experiences tend to expand one's knowledge.
The terms are somewhat misleading because one is not a "crystallized" form of the other. Rather, they are believed to be separate neural and mental systems. Crystallized intelligence is indicated by a person's depth and breadth of general knowledge, vocabulary, and the ability to reasonusing words and numbers. It is the product of educational and cultural experience in interaction with fluid intelligence.
Fluid and crystallized intelligence are thus correlated with each other, and most IQ tests attempt to measure both varieties. For example, the Wechsler Adult Intelligence Scale (WAIS) measures fluid intelligence on the performance scale and crystallized intelligence on the verbal scale. The overall IQ score is based on a combination of these two scales.

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