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履歴書をアップデートしたら年末の振り返りと来年の目標が見えた話

アメリカ内科学会のコンペに履歴書を提出する必要があり、半年ぶりに履歴書をアップデートした。

アメリカでは定期的に履歴書をアップデートするのは常識らしく、ここの大学のオリエンテーションでもアップデートは常にしておくように言われた。

昇進や、ある大学内でのポジションの募集がかかったときに速やかに提出できるようにするためと、自分がせっかくやったことを忘れず記録するためだと聞かされた。

日本と違って、決まった履歴書の用紙はないので、毎回のようにフォーマットも気分や見やすさに合わせて変更している。

今回大幅に変更したのは、Local Presentationsを大幅に削ったこと。去年はフェローシップの応募のために、少しでも履歴書を盛るために、外来で3ヶ月ごとに担当していたJournal Clubの内容なども含めていたが、もうそこまでする必要もないし、いい加減小さいことを書くのも恥ずかしいので削除。ユニークさを残すため、これまで休暇のたびに日本でやったプレゼンは残しておいた。

これは誰かのを参考にして以前取り入れたものだが、Administrative Serviceの所のVolunteer Reviewerが増えた(こないだやったSHMの分)。未だ院内での重要役割に乏しいのは残念。

あとは、
・フェローシップがTrainingに
・大学院がEducationに
・大学で受けているQIのコースがProfessional Developmentに(一応Faculty Scholar Program in Patient Safety and Quality Improvementという名前がついていて選ばれた指導医だけが受けれる)
・審査中の4論文原稿もManuscripts in Reviewと新たに項目を設けて
・米国内科専門医をCertificationの所に

追加した。

実際は2・3年生向けのティーチングを毎月やって、4年生のリサーチ指導を始め、卒前教育委員会、せん妄予防QI委員会には毎回出席したり、再入院QI委員会に関わったりしているのだが。正式に任命されているというより自分から首を突っ込んでいる感じなので、目に見える役割なり実績を上げるまでは履歴書には書きづらい…医学生向けのティーチングは回数や評価をトラッキングしてくれているはずなので、1年くらい経ったら確認しよう。

アメリカ人の履歴書はよく盛られており、実際面接すると大したことないことがよくある、と言われる典型のような履歴書だが、リサーチャーでない道を行くにはまずはチャンスを与えられるかが大事な世界なので仕方ない。

嘘も一切付いていないし、この一年で本当に履歴書が充実してきたのをこうして実感するのも悪くない。

まだ3本ほど書き終わっていない論文原稿も含めて2017年中に全部論文化するのは3番目くらいの目標になりそう(一つは第2著者だけど論文原稿を全て自分に任されたのは気にしない)。臨床・研究医のキャリアは未だ求めていないので、インパクトファクターゼロでも気にしないし不可能ではないだろう。

2017年はフェローシップ2年目(最終年)と、また地獄の就活が控えている。就活は遅くとも夏には始める必要がある。O1ビザはプロセスに半年は見る必要があるし、グリーンカードへの道(ウェイバーと呼ばれる)が可能な大学かVA病院があれば、11月までにはポジションを確保しなければいけないし、日本に戻るにしても、2017年中に米国内での可能性については全て潰しておく必要がある。

フェローシップ中に大学院も終わらせる必要があるので、大学院関連のプロジェクトを予定通り進めることがおそらく2017年で最も重要な目標になるだろう。

あとは今進めているプロジェクトを終わらせて結果をまとめることが2番目に重要。おそらく今進めていることを発展させるのはリスクが高いので、そこからまた大きなプロジェクトを派生させることはよほど余裕がない限りしないだろう。

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