診療・医療コミュニケーションのAIDETTM(エイデット)モデルとは?
AIDETに出会った背景
アメリカの病院で働いていると大抵毎年何らかのオンライン「トレーニング・モジュール」をやらされる。
感染対策のモジュール、行動規範のモジュール、など医療機関で働く時に最低限必要な知識のアップデートをするためだ。
今の大学病院は、チームワークやコミュニケーションといった多職種連携(Interdisciplinary
Care)を重視しており、それがトレーニング・モジュールにも反映されている。
病院のMission・Vision・Valueについてもちゃんと伝えてくれるのはありがたい。
病院が求めているものを理解して皆が実践することは大事だから。
モジュールには、コミュニケーションのTIPSがいくつか紹介されており
「この内容を職員全体に義務として学ばせているのか!」
と、関心したので記録する
AIDETTMモデル
A
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Acknowledge(認識する)
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名前を呼んであいさつ、アイコンタクト。部屋にいる家族や友人へも同様に対応。
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I
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Introduce(自己紹介する)
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名前、所属、役割を説明し自己紹介する
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D
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Duration(期間)
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検査、医師が来る時間、次のステップなど時間の目安を説明
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E
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Explanation(説明)
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ステップバイステップでプランを説明。質問に答える。どうコンタクトとれるか説明(ナースコールを押して読んでね、など)
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T
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Thank you(感謝する)
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患者、家族に感謝を述べる。診察や検査に協力的なこと、情報を与えてくれたことなど感謝できるポイントは大体ある。
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AIDETの利点
- 患者家族の満足度が改善する
- 患者・スタッフ含め不安が減り、診療コンプアイアンスが上がり、よいアウトカムにつながる
- 患者家族との関係が築ける
- 医師を含めた医療スタッフの共感・感謝を伝える方法を確立できる
おまけ:Five and Dimeとは?
患者、訪問者、スタッフによらず10Feetでアイコンタクト、5Feetであいさつする
これをQUIZに出されて、撃沈!知らんかったよ…
この病院で働くスタッフ全員に、道に迷っている人がいたら、話しかけて、適切な場所へエスコートすることを念押ししたり
病院にくる人がベストな対応を受けられるようにスタッフが行動することを期待しているのが、よく伝わる内容だった
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