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子供向けセラピー(作業療法)のテクニック(アメリカ)

アメリカで子供のセラピーはどんなことをやっているか?テクニック的なことを記録することにした。





セラピー歴も長くなり、子供はセラピーに対するモチベーションも高い。しかし最も困っているのは、「親(自分)」がやれ、と言われたことを忘れてしまい家で練習できていないこと。

日記につければ、嫌でも思い出すだろう!ということで早速記録。

行動に問題がある幼児の場合、「切り替え」がうまくできないことがよく観察される。

何か気に食わないことがあると、「わー」っと騒いで、ごねて、泣きまくって、、、、

と、いったん騒いだら、諦めて「あ、他にやることみーつけた」と次のタスクを見つけて注意を移すのが望ましいが

そのまま、「わーーーん」と騒ぎ続けて切り替えができない場合。

色々な理由があって切り替えができないのだろうが、その「理由」は分からないことが多い。

写真のように、タスク・遊びを写真か絵にして、小さくプリントし、マジックテープを張り付ければ、はいタスクの一覧のできあがり。

こうして「可視化」してあげることで、あらかじめ、やるタスクや遊び、ルーチンなどを決めておく、もしくは子供に決めさせることで、

(写真の例だと、子供に3つ選ばせて、先生が1つ選んで、小さなマジックテープのついた子供用ボードに並べる。タスクが終わったら、外してもとに戻す。)


タスクを順番通りにこなしていく、そして切り替える練習ができる(らしい)

とにかく口で言うより可視化したほうが子供にはわかりやすいらしい。

セラピーでは、効果てき面。一番好きな遊びであっても、終わりになればごねずに次のタスクに移れる。

新しくきたOTさんが、家でも使えるようにいくつかリクエストしたものを作ってくれると言っていた。

 

タイマーを使って、時間を可視化する方法

Time Timer Original 12 inch; 60 Minute Visual Timer – Classroom Or Meeting Countdown Clock for Kids and Adults (Black)
  https://www.amazon.com/Timer-Original-MAGNETIC-Minute-Visual/dp/B07GVPTMT9 (著作権のため参照元記す)

同様に、残り時間が目に見えるタイマー(おもちゃでもアプリでも可)を使って、

「じゃぁ色がなくなったらおしまいね」

と言ってから始めると、終わるときに子供が分かりやすい、というもの。

セラピーでは言うことを聞くが、家では、タイマーはなかなか効果を発揮しない。

「やだー」で終わることも多々あり

ただ、時計を指さして、「長い針が上に来たら終しまい」とかいうよりも、

子供がどれくらいの時間なのかがわかっている感があるので

使わないよりは、使ったほうが絶対ましなツール。

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