アメリカで働くにあたり、保険(Insurance)を含む福利厚生(Benefit)の申し込み・更新(Open
enrollment)はちゃんとやらないと、無保険者になるリスクをはらむ。
聞いた話では、自分の情報は登録したけれど、家族の情報は登録しておらず、家族が1年無保険のまま過ごす羽目になった医師がいたらしい。それまで独身で、新たに結婚したとか、新たに子供が産まれた、という状況ならありえなくもない話である。
この「Open
enrollment」は、基本的に一年に1回、保険の年度の終わり近くに案内が送られてくる。今の職場はなぜか7月1日開始、6月末で年度が終わるが、多くのところは1月1日開始、12月末年度終わりのサイクルのはずだ。
これを逃すと、Life
event(出産、死別など)に該当する以外は一切変更は許されないし、雇用主もどうすることもできない。福利厚生のうち特に重要な保険やFSAは別の会社が運営しているからだ。
今年度、Dependent care FSAを初めて利用したので、アメリカのFSAについて記録を残しておく。
Flexible Spending Account(FSA)とは?
その仕組みと利用法についてど素人目線でざっくり解説
日本に同様のシステムがあるかは知らない。「自由にお金を使える口座」みたいな感覚だろうか。
税金をひかれる前の毎月の給料(Paycheck)から、一定額をそのFSAの口座に入れていくことでほんの少しだけ税金面で得があり*
そのFSA口座にためたお金を認められた範囲で自由に使えるというもの。
*どれくらいの得をするかは、実験しなかったので正確には分からない
ただしOpen
enrollmentの際、指定できるのは、「どの」FSA区分に「年間いくら」入れるのか、だけである。
区分としては「扶養家族のケアDependent
care」と「医療費Health
care」が主に多くの人に関係すると思われる。医療費は今のところ利用したことはないが(Co-payもカバーされるなら利用すべき)、システムとしては同じ。
例えば、扶養家族ケアFSAに年間2000ドルと指定しておくと、毎月給料から166ドル程度天引きされ、自分のFSAの口座に振り込まれていく。
税金がひかれる前のお金(Pre-tax)であるので、それが引かれた額に対して各種税金が引かれていくものと理解している。
どれくらい税金が変わるかは知らないが、FSADEDSのウェブサイトなど、うく金額を試算してくれるサイトはある。ただ、税金率とか州と年収で大分違うはずなので、正確ではないと思うが。
Dependent Care FSA Saving Calculator (FSAFEDS Website):
例として、年間2000ドルと指定して、税率が30%程度として計算すると、年間600ドル程度お得になるらしい。3000ドルにすると、900ドルお得になる計算、と馬鹿にならない金額である。
これは、NYなど税金率も高く収入も高い人にとっては浮くお金がどんどん増えることになることを意味する。
世の中お金持っている人が得するシステムになっているのは非常に残念だが、システムがそうなっている以上使わないのは賢くない。
例えば年収が5000万をこえる人は国の税率が40%を超えてくるようだが、仮に年間3000ドルで税率を40%で試算すると、年間1200ドルお得になるらしい。
これはあくまで、FSAの口座に入れたお金を全て使ったらの話なので、使わなければ無駄になる。
今の雇用主の提携しているFSAのサービスでは、繰越は500ドル、それ以外は年度が切り替わるときに消滅する、となっている(会社がぼったくるのかしら?)。
ただ、Day
careとPreschoolに子供が1年間通う場合、年間8000ドルから10000ドルかかることは多々あるので、使うとわかっているなら、制限ギリギリまで指定しておくのが望ましい。
逆に、使うかどうか分からない場合は、慎重になるべき。
キンダーガーデンからは、私立であっても「養育」ではなく、「学校教育」 とみなされるので、申請しても受け付けてくれない可能性が高い。これは明記されている。
ウェブの説明を見る限り、プリスクールやサマーキャンプも教育のために行かせていたらダメと書いてあるが、プリスクールに関しては、学校の人が書類にサインしてくれるなら、大丈夫だと思われる。自分は、ここが最も心配だった。学校の人が無事サインしてくれて問題なかったが。
今の雇用主は年間3000ドルまでに制限されているが、FSAFEDSのサイトは年間5000ドルまでと書いてあったりするので、Open
enrollmentの際自分で確認する必要がある。
FSA口座に入れたお金をどう引き出すか?(申請方法)
今回初めての利用のため、ほぼ一年、ほっといた。当然だが何も起こらなかった。
Tax returnの際、会計士に「FSAの分税金が戻ってきますか?」と聞いたら、「それは、FSAを管理しているところに申請してお金を振り込んでもらわないといけませんね」と言われ
「まぁそんな簡単にはお金は戻ってこないか」
とやっと重い腰をあげ、
➡職場の福利厚生のサイトでFSAを管理しているサービスを確認 (FLEX
ASIみたいな名前)
➡そこのサイトにとんで、自分のアカウントを作成
➡申請書類(Online
form)をダウンロード、印刷
➡Preschoolにメールで、FSAの書類ってサインしてもらえますか?とOKをもらう
➡書類を子供のカバンに入れて、サインしてもらったものを帰りに回収
➡書類をスキャンして、同サイトの申請画面からアップロード
そこから、なんと24時間程度で、自分の口座に申請した額が振り込まれた。
お得感は、実際の利益よりもはるかに大きい
その人の給料にもよるだろうが、毎月引かれる額は大きくないので、特に生活を圧迫するわけでもなく(研修医の時だったらきつかっただろうが)、年間で2―3000ドルこつこつ貯金してたようなものなので
一気にお金が戻ってきて、なんか得した感じは半端ない
当然、口座に入っている分しか申請できないので、また6月末の給料振り込みを待って、7月に残りを申請する必要があるが。
逆に、500ドルずつ回収したければ、2-4か月ごとに申請してもよいわけだ。
来年度は2500ドルしか申請しなかったが、子供がDay
careとPreschoolに通っている間は、上限の3000ドルで申請しよう。
医療のCo-payもカバーされるなら、Health
care FSAも利用したい。これは来年のOpen
enrollmentの際確認することにしよう。
コメント
コメントを投稿